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2005年06月29日

「一億総ルール化」の恐怖

以前献血の記事にトラックバックを頂いたりゅうちゃんさんの記事を拝見しました。

いやー、ブログも新しいツールとか思ってたら
世の中いろんなことが起きてるんだね。私が片田舎に隠居してるうちにさ。

一時期ネットが流行しはじめた頃、サイトのユーザビリティとか
やれ無断リンクについての言及とか、ネットマナーとか
そういうのがあっちこっちで議論されてて
まとめサイト同士で喧嘩しちゃったりなんかして、
今回のもそういう類のものなの?

とまあ私がこんな状態なので(笑)
もう少し勉強してからまとめて書ければと思います。
知らなかったー、トラバってリンクなしにやっちゃいけないって言ってる人が多いよ。

まあ、昨今の世の中を厭世的に片田舎から
半隠居の身で見てる私からすると、余裕がなくていやだね。
先日マジギレで「コピー」に関する記事を書いた私に言われたくないとは思うが
あれはれっきとした権利を侵害する犯罪行為。それとこれとは違うよ。

なんでもあれがだめこれがだめってどんどんルール化されてて
全ての人がカテゴライズされようとしている。

そんな気がしてきますよ。老婆は。
例えばその前述したはしりの頃に議論されてたネットマナーについても
長すぎるメールは書くなとか、
どうみてもハァ?って思うようなことがいくつかあった。
(それはまだブロードバンド回線じゃない頃の話だけど)

例えばさ、じゃあ長い話をしたかったら分けろってこと?
→この答えは「長文」って題名に書け、と言われてました。
でもね、後から気づいた話これ(メールのマナー)は完全に「窓」仕様のネタで
「りんご」の世界の人には何にも関係がなかったんだよね。
だから林檎の人からはガンガンでかいファイル来てたし
なが~いメールも抵抗なく普通にやりとりできてたわけで。
それじゃマナーじゃないじゃん、ってことです。結局。
OSが違ったくらいで成り立たない事柄はマナーとは呼ばん。

今回もおそらくそんな風になりそうな予感はあるのですが、
とりあえず生半可な知識のまま議論の渦に身を投げるのは自殺行為。

しかし、なんでもかんでも白黒つけてびっちり管理しようって動きは怖い。
白黒つけなきゃいけないところをグレーにしておいて
グレーでいいところをわざわざ白黒にしたがる人って近頃多い、気がする。
以前に椎名誠が「日本の大人は幼児化している」って言ってたけど
本当なのかもしれないね。

そのびっちりの「ルール化」には「カテゴライズ」という類友もいまして
たとえば未婚子なし30代の女性は「負け犬」とかね。
これは著者本人による壮大なるジョークブック「負け犬の遠吠え」から
言葉だけが一人で飛び出してカテゴライズのラベルになった例だけど、
こうしてどんどん細分化されていくのもまた、恐怖。

このまままとまりなく書きつづけるのも
ネット資源の無駄な気がするので(笑)今日はここまで。

投稿者 Minako : 23:28 | コメント (436) | トラックバック (0)

2005年06月25日

煩悩の香り溢れるバー

05-06-25_02-24.jpg

中野にあるVow's Barという知る人ぞ知るバーです。

シュトックハウゼンのあと、同じ劇場にいた大学の先生と
その教え子、つまり私とこいけの後輩になる男の子と4人で馬場で飲み、
ほろ酔いでこいけ亭のある中野に戻ってきて
さらにその足で2人でカラオケになだれ込み(笑)
深夜2時に中野を徘徊してましたですよ。
(学生時代から同じ、つまりいつものことなので気にしない)

で、前回文京の後もカラオケでその帰りにした「ボウズバー」の話、
酔った勢いもあって行ってみる事にしました。
細い路地を入っていくと、あったあった。

えっ、「坊主」バーって書いてあるよ?(爆)

ホンモノのお坊さん経営のバーだからVow's Barなんだ、
ってのは聞いてたんだけど
看板が「坊主」って・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
しかも入り口には「いろは」の麻のれんがかかっててもうむっちゃ怪しい!!
元々妖しいんだか怪しいんだかよくわからん中野だけど
その中でもよりぬきでおかしな店構えをさらしてます。

私とこいけはまるで盗み撮りをするかのように携帯を持ち
ギリギリまで近づいてこの写真を激写してきたのです。
バカ、でしょ・・・。バカ・・・。

ちなみにここ中野には「カルマ」(業)という私たちがお気に入りの
アジア料理のお店もあったりするのですが、
カルマの次は定められた輪廻からの解脱を目指すべきかっ?

チャージが拝観料だし。
煩悩にまみれたラインナップだし。
行きたい、しかしカウンター8席で僧侶と向き合う勇気は、ない!

投稿者 Minako : 23:36 | コメント (482) | トラックバック (0)

2005年06月24日

シュトックハウゼン

またまた盟友こいけと共に、今度は天王洲はアートスフィアで
シュトックハウゼンの演奏会に行ってきました。

えー今年は「日本におけるドイツ年」ということで
私の大好きなドイツ関連の催しがたくさん行われているわけです。
今回のシュトックハウゼンもその一環として。

今回は前半に連作オペラ「Licht」(ドイツ語で光、って意味)の最後の部分と
後半はシュトックハウゼン本人がオペレートする2曲。
(オペレートっていう言い方でいいのかな?
でもむっちゃ劇場で当たり前に見る音響卓が私の3段くらい後ろに仕込んであって、
開演前から大きな体のシュトックハウゼン本人がちょこ、っと座ってるの)

普段どの劇場でも私とこいけが決して出会うことはない
(歌舞伎・現代演劇・クラシックにJ-POPに割と広いジャンルに行くんですが)
不思議な客層でアートスフィアはいっぱいです。

こんな人が聴いてよかったのか否か(笑)とても良い席で
懐かしいドイツ語の響きをあちらこちらで聞きながら
シュトックハウゼン、楽しんできた。というか不思議に浸ってきた。

前半のLicht、は断片的にでも言葉がわかるから
おお、ここがあれ(訳がパンフについてきた)って後から調べて
途中ローマ=カトリックの聖人の名前を連呼するところがあるんだけど
私は先にその訳のチラシを見ないで聴いてしまったので、
何で聖人の名前が連呼されてんのかなー?しかもマニアックだわねー。
と不思議な気持ちで聴いてたら、本当に聖人の名前の羅列、だった(笑)

休憩中にその不思議なシュトックハウゼン・ワールドを象徴する
Lichtの楽譜が売っていて、しかも実物が見れるとあって
ちょこっと首を突っ込んできたのですが、意外にまともな楽譜でした。
後半のオペレートしてたのはこんな変な楽譜だけど。

後半は・・プラネタリウムにユニバーサルスタジオに
ディズニーランドに擬似宇宙飛行に万博パビリオン・・・・・・・・・

というような、テーマパークにはまる人の気持ちが解りました。
面白かった。次はドイツに行ったら見よう。

投稿者 Minako : 00:00 | コメント (408) | トラックバック (0)

2005年06月23日

発掘!あるある?いやいや、ないない。

最近「紙で切った傷」程度(つまり大した傷じゃないのにこれが痛むんだって)の
イラっとすることがあったので半ばやけっぱちに
深夜自分のPCのデータをお掃除してました。
部屋とかPCとかとにかくなんか掃除するとすっきりするのよねー。

で、衝撃的な(爆)ファイルを発掘したので勢い深夜のブログ更新。

近頃このブログに良く登場する盟友こいけとの会話(チャット)のようです。
まだダイヤル回線でテレホーダイにも入っていなかった貧乏学生のくせに
私たちはよくチャットをしていたのです。
・・・してないときは電話かこいけんちに入り浸って同じような会話(笑)

発掘した回のお題はどうやら「不幸自慢」について。

椎名林檎の曲にもあるこの「不幸自慢」というのは
大人で自分の不幸をただひたすら自慢する人、
ただし他人が受けた傷や受け手の話には無頓着または無視、という人のことです。
いますでしょ、自分の環境は何不自由ないのにいつも不幸がってる人。
あと、人間関係においてただひたすら自分の傷ばかり主張する人。とか。
類義語で「貧乏自慢」「寝てない自慢」なんかもあります。
(↑こいつらは決して貧乏でもないし不眠症でもないからね。)

このとき大学生活も後半にさしかかっていたわたくしたちですが
今読んでも(長くて読むの疲れた)なんか凄いまともなこと言ってますよ?

★不幸自慢の特徴
古い新しいにかかわらず、自分の傷を常に抱えている。(ここまでは誰もが同じ)
ただし、人の話は聞かない(=耳がないのと同じ程度)
おまけに人を傷つけるのはおかまいなし。
人間関係において絶対言ってはいけないことも平気で相手に言う。
で、相手に何か言い返されてもそもそも耳がないのでスルー。
ただしやりかえされたこと、人にされたことだけは記憶していて、
どうせ私は・・・(不幸ネタ)なんだからしょうがない、がオチ。そして↑に戻って無限ループ。
心の中では「どうして私を解ってくれないの?」などなど。

・・・到底女子大生の会話とは思えません(笑)
そして、大学生活では私たちに何があったのでしょうか?

自己発言抜粋
自分しか愛せないのに、人にも自分を愛してくれっていうのはエゴ。
もうそれを求めるなら宗教に走るしかない。

自分を大事にすることと甘やかすことは違う。

ひゃー、今より人生における感覚のピント合ってます。
・・・どんな生活してたんだ。

投稿者 Minako : 02:25 | コメント (269) | トラックバック (0)

2005年06月22日

夜型人間

最近夜23時を過ぎた後に家事してます。

我が家は主婦である母がフルタイム労働者でして
父が退職してからは主婦交代=主夫として家を管理してます。
ただ水周り、特に料理だけは放棄されていて
また元々共働きなのに家事は母が一手に引き受けていたために
母の姿が家にあると、ほとんど動きません(苦笑)

その母が先月から激務と過労で体調を崩していて
家にいる時間の長い自由業(笑)の私が
一番かなめの「炊事」含む水周りの家事を引き受けています。

で、なんで深夜に台所を徘徊しているのか、というと
我が家の電気契約は温水器が入っているので「電化上手」という
深夜の電力が激安の契約をしているのですよ。
だから、電力を使う家事は23時~7時の間にやるのが効率的。
というわけで夜ご飯の食器類は食洗機に入れて私が23時以降にスイッチを入れて
朝の洗濯は母が7時前に終わるようスイッチを入れるようにしているようです。

おまけに私仕事柄夜動くことが多いので
帰ってきてすぐ寝る!ってことができないのですよ。
サラリーマンでも残業遅くまでしてると「頭が冴えて」寝れないことってあるでしょ。
元々私は低血圧の典型、夜型の生活だし。

だから、夜次の日のお茶を沸かしたりとか
昨日なんて誰もが嫌がって冷凍庫に放置されていた酸味の強いコーヒー豆を
「(中煎りだったので)もしかしてもっと焙煎すれば苦味が出て何とか飲めるかも?」
とやっぱり23時以降にIHで焙煎してみました。
ちょっと焦がしちゃったけど、フレンチまたは
ジャーマンローストくらいまで炒ってみたら思ったより飲める味。
今度は生豆買ってみようかな?

で、どうせ夜遅くまで起きてるんだし次の日も炊事は私の当番なんだから
次から料理の下ごしらえを深夜にやるかな、と。
あめ色たまねぎを大量に(大6~7個分)ストックしといたり
鶏がらスープを数時間煮込んだりとか
(IHはタイマーついてるし、火事の心配がないからそのまま寝られる)
そういう風に効率的に使ってみようかと考え中。

こういうときだけ(笑)夜型人間って役に立つこともあるんだ。
まったくもって主婦の発想なんだけど
検針票みるとバカに出来ないよー。電化上手。

投稿者 Minako : 23:59 | コメント (425) | トラックバック (0)

2005年06月20日

チューニングの瞬間

オケのチューニングが好きです。

コンサートやゲネが始まる前に、オーボエが吹いたAの音にあわせて
弦、木管、金管、全ての楽器がチューニングをする瞬間が好きです。
吹奏楽でもチューニングがあるけれど、ぶぉーん!と
それはそれはデカい音がするので(笑)
弦のあの繊細な音が入る、オーケストラのチューニングの方がいいな。

お歌にもバスにAを出させて倍音で音をとる、ということはありますが
大体これはあまりに他のパートが不安定で指揮者がキレる寸前
そんな場合が多いために楽しむ余裕なんてないのよ(笑)
あえて倍音出させて「これでちゅよ?あんたたち耳おかしいの?」って
そういうバツゲームみたいなニュアンスが含まれております。
全くの趣味でやってるアマチュア合唱団はどうかしらんけど。

オケを聴きに行って、開演のベルが鳴って席について
さてこれから楽しい音の時間の始まり始まり、と
いわばその合図がオーボエのAから始まるチューニング。
ぴりっと聴く方も身が引き締まります。

で、ほとんど90パーセント以上の確率でぴたっと音が合うのが普通。
けれどたまによく聴いていると、最後のあたりでかくん!って
外してる人いるんだよね(笑)もちろんプロのオケでですよ。
おい、合ってないって!って思う間もなく始まったりして。
あれってどうしてるんだろう。
息のコントロールとかでうまくごまかしてるんだろうか。

ま、自分もピアノ弾いてて技術をごまかす技っていくらでもあるし
なあなあにこなすんだろうな・・・ってのはわかる。
本番ってプロだろうがアマだろうがホント何が起こるかわかんないからなあ。

以前に歌でステージ乗ったとき、ステマネ兼(←神をも怖れぬこの技)で
あまりにバタバタしてて楽譜の順番を入れ間違えて
一人で全然違うページ開いちゃってて、隣の人に教えてもらったことがあったもの。
ちなみに教えてくださったお隣はプロとしてもうバリバリ活躍されてる方でした。
これはラッキーだったな。首一枚皮がつながって。

で、音楽つながりと言うことでおまけ。

のだめカンタービレ占い→ 

私ってば何回やっても「彩子」なんですけど・・・・。
ま、歌の人だしな。しかたないか?
怒りとか熱中とかお尻に火がつくとか(爆)いろんな意味で
トランス状態になってしまうと手がつけられないのはのだめタイプだと思うんだけどな。
・・・うん、勤勉でないって点だけは当たってる(笑)

あなたは【彩子】タイプです。

恵まれた素質を持ちながらも、どうもいまひとつ不満を捨てきれないあなた。
悩むことがあっても、なかなか自分の殻を突き破れないあなたは、『のだめカンタービレ』のキャラでいうならば【彩子】がぴったりです。
さまざまな葛藤が訪れたとき、ひとりで悶々と悩みやすい傾向があります。
しかしそういった自分とどこかで決別して、思いきったときにこそ、あなたの真価を発揮することができるでしょう。
見栄やプライドは捨てて、もっと感情を出していったほうが、人間的に大成することができそうです。
恵まれた環境にいるのですから、自分の存在をおおいに生かしてください。

キャラ紹介:多賀谷彩子
多賀谷楽器のお嬢様にして、声楽科のマドンナ。千秋の元カノ。
音楽に厳しく平等な千秋と別れたものの、今でもどこかふっきれず、気になる模様。
しかし千秋に触発されたうえ、ライバルに負けたくない感情が爆発して才能が開花。
卒業以来、出番がありませんが、いつか千秋の指揮でオペラのマドンナとかあってもいいなあ、と個人的に思うのですが。

天賦の才能  78%
野心  100%
勤勉努力度  3%
天然ボケ度  78%

投稿者 Minako : 00:34 | コメント (627) | トラックバック (0)

2005年06月17日

日一日変わっていくわたし

月曜に東京から戻ってくる時、
グリーン車に乗りそびれた湘南新宿ラインの中で
いつものようにぼーっと車外を見ながら感じたこと。

わたし、もうすぐ何かになるんだな。

なんとなく感じはじめた、という段階で
さて具体的に何になるかはまだ自分にもわかりませんですよ。
でも、自分の中のどこかではうっすらとはわかってる。と思う。

わたしという人間はとにかく常に異次元のの世界で「ぽーっ」
という雰囲気の人間なのですが、
(パッと見で「こいつバカ」だと思われることも多い・・・笑)
インスピレーションと感受性だけは人一倍。動物的でさえある、気がする。

そのくせ自分の感情は「ちょっと棚にしまって」おくことも可能で
感情抜きで仕事をガリガリとすることができるゆえに「客観性」の高い人、
と思われることもよくあります。
どちらかというと相談する人間じゃなくて、相談される人間だし。
そのまったりのんびりトロいのか?みたいなスピードのせいもあると思うけど。

ただ「ちょっと棚にしまって」おいたはずの感情が
しまったまま忘れられる確率が非常に高いのが欠点。
アレ?私ってどうしたかったんだっけ?・・・って忘れた頃に思い出す(笑)
それは基本的に社会生活にはあまり差し障りがありません、
だって自分の意志を出さなくても成り立つから。
人間関係も大体相手が何を求めているか、ってパッとわかるし。
それをリアクションとして起こすかどうかはまた別の場所で考えてからだけど。

自分の世界だけで完結しているわけじゃないんだけどね。
他人との会話で無意識のうちに意識できてる部分も多いし。

ところが今年はもう本当に「あんたはどうなの」「みなこにまかせる」
というような決断力と判断力と「自分の意志を棚に上げちゃ」ダメよ、
ってことが公私共にずっと続いている。
うまい具合に客観的合理的な判断だけじゃ上手くいかないようにできてるんだわ、こいつらが。
当然、私にとっては慣れないことの連続です。

時として「うわぁ足手まといー、何とかしろや自分の気持ち」
って思うことも死ぬほどあって「これさえなけりゃすっきり進むのに」
ってまた自分にイライラして、
でも動かなきゃいけないから必死に動いて考えて噛み砕いて
とにかくやっていくしかないんだ、ってところ。
つまるところ、とりあえずやってみて軌道修正していくしかないのよね。

料理って言うのは入れたものの「味」の積み重ねで
大体材料を聞けばできる味ってのはある程度予想がつくんだけど、
今わたしの時間って=寸胴の大鍋で煮込み料理してる、気分。
できあがりは前述のとおりまだわかんないよ。
けれど例えばだしはFond de VeauなのかFond de Volailleなのか、
大まかな材料野菜は揃ってるから基本のだし決めてよ、
あとは流れに任せて作ってくからさ、ってところかな。
どちらにせよ今までの人生経験のなかで両方のだしの「味」はわかってる。
それ以降は自分の好み、「どっちが食べたいか」で決めるしかない。

さて自分はどうするの、どうしたいの、何が好きなの、
って一つ一つ問題を片付けているところ。
例えば「好き」なら「好き」を自分の手で表現しなくちゃいけない。
というわけで、がっちりといろんなモノと格闘中。
大鍋の料理は何に化けるのか?

投稿者 Minako : 23:12 | コメント (547) | トラックバック (0)

2005年06月16日

雨の夜、そこは・・・

どうも、災厄に見舞われている伊豆半島在住のみなこです。

海で突如として射殺体があがるわ、
近くの駅では空からボンベが落ちてきておばあさんが死ぬわ。
今週なんかあるんですかね?

で、今日その空からボンベが降った駅で降りる仕事に行ってきたんですよ。
(事件を知らない人のために、詳細はこちら
しかも私の降りる出口はなぜかビンゴでこちら側。
落ちた場所を通らないと仕事場に行けないんです。

行きはいつも帰宅時間に重なるので人が多いはずが、
ちょっとトイレに寄ったばかりに一人!!暗闇で!!しかも、雨!!!
ニュースで見てどのベンチだか知ってただけに
あれか・・・今日雨でよかったのかも・・・
(現場検証のチョーク痕とか血だまりとか残ってなくて、って意味)

で、仕事が終わって駅につくと 
事件があったせいなのかそれとも単に雨だからなのか
人が一人も、いない・・・・・いつも停まってるタクシーさえ停まってない!!
階段をのぼってその駅ビルのパティオ部分に差し掛かると
まさに微妙で異様な雨の夜。。。

ひっ、人!?

と思ったら、行きには気づかなかった件のベンチの奥に
白い布で覆われた献花台があって、
ご丁寧にそこに置かれた数個の花束に黒い傘がさしてあったのです。
誰もいないパティオ。雨。夜もふけた時間。
おまけに普段ライトなんて全然ついてないのに
今日に限ってベンチの部分が変に明るかったの・・・・ひぃ。

あの9・11テロ直後にドイツから帰国途中ずっと機内で身に付けていた、
いわば私にとっての最強の願掛け&厄除けペアである
修道院長さまから頂いた聖ベネディクトのメダイは胸に
携帯には同じドイツの修道院で買ったロザリオ。
きっとまた私を護ってくれる、と思いながらも口から出たのは
南無・・・
どっちの神さまも困っちゃうわね(苦笑)

ともあれ、ご冥福をお祈りします。
無事に帰天されますように。

投稿者 Minako : 23:13 | コメント (242) | トラックバック (0)

2005年06月14日

疲れた・・・。

日曜の昼に文京に行って、そのままこいけ宅に宿泊。

カラオケ行って洋楽限定で2時間歌いまくり
ペピーノ・ガリアルディ『ガラスの部屋』(ヒロシです・・ってやつ)から
t.A.T.u、シルヴィ・ヴァルタン、時代も国もバラバラ。
その後帰ったらNHKの芸術劇場でコンドルズやってて
しっかり2時間以上見ちゃいました・・・
コンドルズ大好きなんだよねー。

毎回コントまがいのダンスがあって
それで毎回同じところで笑ってしまう。これで3回目。
くやしぃー!!
ちなみに私近藤良平さんが一番好きなんですが、コンドルズのメンバーに
私が大学に在籍した頃助手をやっておられた方がいらっしゃって
その方からチケットを買っていたのです。

で、月曜は出勤のこいけにあわせて家を出てスタバで朝食。
駅までこいけを見送り、私はバスで別移動。
用事があって池袋に来たんだけど、かなり暑くなって来ましたねえ。

予定を済ませると久しぶりに買い物。
食器売り場はもうどう考えても抜けだせないので
時間がない今日は思い切ってカット。

今日はですね、紙を買いにきたんですの。
最近お手紙を書くことが多くなって、便箋と封筒を買いに。
質感がとてもよい手漉きの和紙に、封筒に、と売り場をぐるぐる。
おまけに私が一番気に入っている、
昔父が学生の時に使っていたパーカーの万年筆
インクがないので買いに行ったら、なかった・・・
古いのでカートリッジ式じゃないのよ・・・

自分でも万年筆は何本かもっているのですが、
青インクのはパーカーこれ1本しかなくて
しかたないから青インクで使い捨ての万年筆買ってきました。
こうしてまた万年筆が増えていく。

とにかく今日は移動距離が長い上に
あちこちフルに動いて次から次へと用事をすませなくてはならず
暑いのもあって、大変な一日でした・・・

投稿者 Minako : 00:25 | コメント (571) | トラックバック (0)

2005年06月12日

ちょっと劇場に。

思いもかけず盟友こいけから誘いがかかったので
ちょっくら劇場に行ってきます。
文京開館してからあまり行く機会なくて久しぶり。

チャイコのPコン久しぶりだな~♪

bunkyo.JPG

文京シビックホールのずーっと上、26階の展望テラスから。
新宿副都心はスモッグの中。

文京シビックホール、なんと!今年5周年だそうです。
うわー、時の流れを感じるわ・・・こけら落としの時は確か・・・(無言)
で、座席にちゃんとお客さんとして座ったのは、初めて。

演目はチャイコのPコンに、メンテルスゾーンのVn協奏曲、タンホイザー。
音がプロセニアムの中で完結してて、なかなか生音が聴こえてこないよー(笑)
演奏する側としてはああいう風に舞台の中だけで音が回ってくれると
自分の音も周りの音も凄く聴きやすいから演りやすいんだけど
なんか客としては微妙においてけぼりをくらってます。
でかいTVを観てるような。

チャイコのPコン、良かった~♪
ちょうど鍵盤もペダルワークもばっちり見える場所に席があったので
最初から最後まできっちり勉強させてもらいました。
凄い、凄い、プロってやっぱり凄い。
彼女の履いてた靴が欲しい・・・よくしなってペダル自由自在だったから。

で、ソリストは肩全開のドレスで筋肉の動きが良くわかったんだけど、
なんでこんなに肩がこるのかがわかった!(笑)
あれだけ広範囲の筋肉を使ってて、それも使った後ストレッチなしでは
こって当たり前じゃん。
明日から終わったら少しクールダウンしよ。

投稿者 Minako : 01:20 | コメント (601) | トラックバック (0)

2005年06月11日

killer queen

Queenのミュージカルが観たい~。
ABBAの四季がやったのは思いっきり「日本語訳」だって聞いてたので
いつかNYへ見に行こう、と行かなかったんだけど。
Queenのは観たいですよ。

しかもリニュ後のコマ劇。
いつも通るたびに新劇や演歌の公演ばかりと思っていたコマ劇。
演目もQueenだし、ちょうどいいのかも?
少なくとも四季劇場とかより場所が似合ってる、気がする。
それにフレディ・マーキュリー、だし・・・(笑)ねえ、新宿。

曲目をコマ劇のページで見たら、好きな曲ばっかり。
やれキム○クのドラマで、なんていう前から聴いてるのに
queenの曲=あの俳優って言われるととってもイヤ。
外見だけの美しさ(のか?私はそう思わん、汚いし)を追求する人って好きじゃないの。

最近はkiller queenと、Bohemian Rhapsodyが好き。
Magnificat-と叫ぶところがかわいいよね。マニフィカトだよ、Queenで・・・
killer queenは薄汚れた人生、万歳(爆)デカダンス好きとしてはさ、外せないんですよ。
私もモエ(シャンパン)好きだし、愛用の香水はゲランなんでパリ製だし
それに芸者“Minah”・・・私かっ?

注釈:
私の本名もMinako、なんですが
英語圏に行くと「子」っていう名前は呼びにくい。
当然愛称や略称で呼ばれるんですが、ミナコって名前だと
MienaとかMinaっていうのが英語圏にもある名前なので
どうしてもそう呼ばれることが多かったのです。
でもま。たまにどうしてなんだか↑のように読んでくださる御仁もいたりして(笑)

モエが出たので、余談だけどシャンパンでケーキって美味いよ。
シャンパンにフルーツも美味しいし
酔っ払うと果肉をグラスに突っ込んで飲む、これがまたウマー。
オレンジを絞ると「ミモザ」っていうシャンパンカクテルになるしね。
いちご軽く噛んで果汁と果肉にして入れると
「キール・インペリアル」に似た味になって美味しい。
(本来はフランボワーズ=木苺、のリキュールを使う)

夏までに何度か都内に行く用事があるので
ついでに観てこようかしら。チケット取れるかな。

投稿者 Minako : 23:53 | コメント (341) | トラックバック (0)

2005年06月10日

ある小雨まじりの日に

空が白みはじめる時間に手紙を書いていました。

寝て起きると霧雨まじりの明るい空の下
お手紙を持ってポストまで、お気に入りの虹色の傘をさしてしばしの散歩。

いつ、届くのかな。
どんな風に読んでもらえるのかな。
さあ、行ってらっしゃい。

傘をくるくる回しながら家に戻り
封を切ったばかりのキリマンジャロの香りに目を細める。
蒸し暑い日は少し冷ましたミルクコーヒーがぴったり。

こんなしっとりとした雨の日はショパンがよく似合う。

部屋の窓から太平洋を眺めていると
季節はずれのやきいもやさん。
ちょっぴり迷っておさいふもってまた、家を飛び出す。
小雨まじりのなか。

突然動き出した、炭の匂いと煙を放つ小さな車に向かって駆ける。
「走らせちゃったからねえ、おまけしてあげるねえ」
・・・また、このあたりに寄ってくださいね。

わたしの手から旅立っていった一通の手紙と
初めて出会ったやきいもやさんのやさしい笑顔と。
それらはすべて、小雨まじりの一日の中に過ぎていった。

投稿者 Minako : 23:28 | コメント (745) | トラックバック (0)

2005年06月08日

たった2文字の大違い

相変わらず地理が大の苦手な家教の教え子ちゃんとの会話。

み(私):「うーん、自然保護地域は難しかったかー干潟は特にわかんなかったね」
S(教え子):「せんせ干潟ってそもそも何よ?」
み:「有名どころでは有明の干潟だね。海っていうか一面泥で・・・(以下略)」
S:「・・・有明ってどこ?」
み:「ムツゴロウさんの住んでるとこ。
S:「北海道?」

・・・・そろそろ私、バカのレッテルを貼られるんじゃなかろうか・・・。
「さん」がつくだけでえらい違いだ。

投稿者 Minako : 21:30 | コメント (733) | トラックバック (0)

2005年06月07日

通奏の響き

日曜に慰問に行ってから、すっかり元気な私です。
やらなければいけないことは山積みになってるんだけどね。

団員さんでサックス/クラ持ちかえで吹ける方がいらっしゃって
その方からジャズバンド結成のお声かけを頂戴しました。
フルートでもピアノでもどっちでもいいですよ、って言われたけど
世界が違いすぎて、恐ろしくてフルートなんかじゃ入れません(汗)
ピアノですらちょっぴりドキドキしてるのに。
そのお方はかなりあの世界では有名な方についていらした、とかで
軽くまとめた音源を本番後に下さいました。

改めて聴いてみたら・・・うは、弾けるの??凄いかっこいいんですけど、ピアノ。

で、ちょっとピアノに余裕でてきてるので
仕事以外にも何かやろうかな、って色々弾いています。
それも先週まではぬぼーーーーーっと半分意識が飛んでる中
ショパンばっかり弾いていたんだけれど、
今週は力がぐっと余ってきた感触で、軽いのじゃなくてもっともっと
重戦車系のガリガリ弾けるやつって思い出したのは敬愛するベートーベン。

悲愴と月光ありったけのじかん弾きまくって、まだ弾き足りない感じ。
それも悲愴は1楽章、月光は3楽章。
パワーがあり余ってる感じがしますでしょ?(笑)

バッハは弾いているうちに答えが見つかることは少なくて
ちゃんと自分の脳みそをフルに使わないとわからないことが多い。
うーんうーん、ってもだえる感じ。色にしたらビリジャン系の深い緑。
対してベートーベンは弾いていると突然目の前にがつん!ばしっ!
と殴られたかのような衝撃が体当たりしてくる。
色にしたら真紅。ワインレッドのような、血のような深い赤。
弾いているといつのまにか何も考えられなくなって
うわー、キター、目の前にビッグウェーブが来たー、って。

これでもかってほどに重音がどーん!!って来るベートーベンの感触は
ロックなんか比べ物にならない。
弾いていて全身でぶつかんなきゃ、って。
最近ショパンとかリストばっかりで重戦車系の曲やってなかったからな・・・
タッチは軽やかに速く、っていうのを目指してたから。
なんだかパワー不足な感じがします。今日の弾き加減だと。

しばらくツェルニー(←ベートーベンの弟子)とバッハと
ベートーベンと古典やろうかな。ソナタとか何曲か。
人前で弾くにはとにかくショパン弾いとけって思うけれど
ちょっと勉強が足りない感じがするから・・・基礎にかえって勉強だ。

投稿者 Minako : 23:53 | コメント (294) | トラックバック (0)

2005年06月05日

癒し、癒される時間

ピアノのお仕事で老人ホームに慰問に行ってきました。
いや、この仕事で一番楽しいかも。
慰問で行くところの方々が一番反応がヴィヴィッドで熱い!

最近めっきり度胸がついたのか図々しくなったのか(笑)
本番って結構面白いって思えるようになってきたんだけど、
今日は楽しい。本当に心が踊る感じがした。
そして、自分は「本番に強い」タイプであるということにも
うすうす自分で気づきはじめました・・・。

先週1週間は天候不順と低血圧でひどい肩こりに偏頭痛と
倦怠感と眠気に悩まされ(←もはや意識が半分ない)
弾きながら楽譜をめくろうと思ったらがつん!!!と指を譜面台に引っ掛け
おおう、あぶねぇ、怪我寸前だぜ、なんて感じだったのに
今日はピアノに座ったらもう音以外周りがあまり見えなかった(苦笑)
めくりにくい楽譜だったのに、譜面なんて簡単にぱらっぱらめくれちゃうし。
その代わり、終わった後の疲労感が凄かった・・今もまだぐたーっとしてます。

本番ってさ、ものの15分でも1時間以上のステージでも
基本的に疲労度はあまり変わらないのよ。私の場合。
曲数とか曲の難易度とかもあまり関係ないな。
体力的にはもうへばって帰れないなんてことは絶対にないけど
気力と集中力はスポーツで例えるならトライアスロン終わった後、くらい消耗してる。
その演奏後のけだるい感じがいいって人もいるけれどね。
私も大きなステージであればあるほど、後のけだるさが気持ちいいな。

今日の慰問先では音楽療法的なゲームを一緒にやってきました。

私は慰問の時は施設に一歩入るときから最後出口を出るまで
常にセラピスト、または演者として笑顔を絶やさないことをこころがけています。
ふっと気を抜いて緊張した顔を見せたりしないようにね。
人の笑顔がもたらす効果というのは本当に大きいのですよ。

心理学では、クライアント本人が癒されていく過程の中で
セラピストもまた癒されていく、というのを本で読んだことがありますが
今日はソレだ!と。
私が慰問したんじゃなくて、逆に癒され慰められてきた感じ。
一気にぼん!!って後ろから激しく蹴飛ばされたように
前に進む力をつけてもらってきました。ありがとう。
ここでもらった力はまた別の場所で生かされると思います。

投稿者 Minako : 23:07 | コメント (252) | トラックバック (0)

2005年06月04日

God only knows

「God only knows」The Beach Boysの名曲中の名曲です。
かつてポールが全ての曲の中でナンバーワンだと言ったように
私もBeach boysの中でナンバーワンだと思う。

実を言うとBeach Boysはかなり長いこと封印していて
最近になってまた聴きはじめたんだけど、
フリッパーズ・ギターがサンプリングしてたんだ、って事実にやっと気づいた最近。
(遅いよ!遅い!!)
全然別々の場所で聴いてたから、つながらなかった・・・
頭の回線ぶちぎれてるんじゃないかな・・・わたし・・・

パーフリの「Dolphin Song」(God only knowsをサンプリングしてる曲)を
初めて聴いたときにアレ?どっかで聴いたような?
って思ってて、これが収録された3rdアルバム「ヘッド博士の世界塔」の
他の曲を聴いてもアレ?これもどこかで聴いた!
って思いながらいつもかけてたんだけれど、
何年か越しにパズルのピースがつながった、って感じ。

以前に私が書いたこの「ヘッド博士」についての文を引用してみよう。

ここから引用:

この中の「Dolphin Song」がめちゃくちゃ好きで、
「ほんとのこと知りたいだけなのに 夏休みはもう終わり」
という言葉が私の人生における重要なキーワードになっております。
(中略)
例えば人生の中で迷いを感じ、自分の中に混沌を見出す。
そんな時間を表しているように私は感じます。
オムニバスドラマをさらにカットごとでシャッフルし、わけわかんないけど流しちゃえ、的な。

→引用終わり

めちゃくちゃ好きなわりに理解度が足りないよ、というツッコミはなしで(笑)
改めて聴いてみりゃサンプリングにシャッフリング
他の曲にもBeach Boys初め色んなアーティストの曲が混ざり交わり
何にもわからない時に自分が感じていたことは全くの「大正解」で
今になってその偶然にただ驚いています。

上の文章を書いた頃、そしてフリッパーズに出会った頃は
「ほんとのこと知りたいだけなのに 夏休みはもう終わり」
がそのときの自分の中に石塔のようにどん!って建っていて、
どうして?という疑問形の中に生きていました。

数年の時を超えてたくさんの事実がひとつの糸としてリンクし
めまいがしそうになりながらもう一度この「God only knows」を聴いてみると
あの頃理解できなかった詩の内容がさらにがつんと入ってくる。
ちょっと考え事をしていた心を読まれたかのように。

文章にするにはまだまとまらずに熱いままぐちゃぐちゃしていて
ここには書けないこともまたこの話には絡んでいて
ああどうしようー!!
と一人で気絶しそうになっています(笑)誰か助けて。

またまとまってきたらここに続きを書きます。
いつになるか、自分でもわからないけれど。

投稿者 Minako : 00:06 | コメント (215) | トラックバック (1)

2005年06月03日

女の勝ち組

05-06-03_21-16.jpg

これから毎日食べるべし?

ちなみにコラーゲンとヒアルロン酸入りだそうです。
わたし、そもそもOnly oneなんで最初から勝ち負けとかないんですけど・・・

投稿者 Minako : 23:09 | コメント (439) | トラックバック (0)

2005年06月01日

本日、やや美文調

教え子をプログレを訳してみなよ、とそそのかした話から。
私ああいう種類の文を訳すのがすっごく下手。
単に読んでる日本語に偏りがあるから、っていうのもある。

やや美文調に偏っていますが。

いつぞや学校に行っていた時代に言われたこと。
あと「文体に特徴がある」とも言われたことがあるな。
うっとりするような美しい文が大好きなんだよね(笑)

私の師匠のうちのお一方に、それは美しい贈り物をしたときに
「私は見目美しくないから、美しいものが大好きなのよ」
っておっしゃっていました(実際には知性溢れる美しい先生です)
私もその師匠の言葉を借りまして。
自分が美しい文が書けないからこそ、美文に憧れるのです。

サブタイトルは白秋先生の邪宗門から頂いたものだし、
例えば邪宗門秘曲からは

 目見青きドミニカびとは陀羅尼誦し夢にも語る、
 禁制の宗門神を、あるいはまた、血に染む聖磔、

こんな感じ。解説は
蒼い透き通った瞳の神父さまは聖歌をとなえておっしゃいました、
わたくしたちの神であるイエス=キリストは一身にひとの罪を背負い
そのあがないのために御身を捧げられました。と。
という感じかしら。
もちろん、薫香を焚いているミサの途中でしょう。
色とりどりのステンドグラス越しの光が幻想的に差し込む聖堂で。
そんなに美しい場所で神父が話した内容は
「十字架にかけられて磔刑になった血だらけのイエス」だからね。
そのギャップがたまらなかったんだろう、と思う。白秋先生も。

ところで、美文調ってどんなものなんだろう?
そのころ書いていたものは確かに課題作文だろうがなんだろうが
小論文も読書感想文も好き勝手に超短編小説書くか、
じゃなきゃ一人で恋愛論ぶちかましてたからな・・・(爆)
一度恋愛八つ当たり感想文で県のなんとかっていう賞をもらっちゃって
学校内に恥ずかしい文をさらしたこともある、んだけど
そんなのもひっくるめて美文調!?いや、違うでしょうよ。

例えば。即興で書いてみると

とろけそうな極上の闇が足元から迫ってくるその瞬間
やさしい瞳からふいにこぼれ落ちた言葉は心を鋭く、理不尽なまでに刺した。

みたいな感じ?
自分ではなんか違う気がするんだけど。
しかし、こんな文体で書いていったら起承転結も何も
何が何だかわからんね(笑)書いている本人も。

投稿者 Minako : 00:36 | コメント (586) | トラックバック (0)