2006年03月15日

黒部、残雪を求めて その4

とりあえず、2枚だけ。

号泣しそうなほど美しかった雪原の合間に、雪山が見えて。
このときのBGMは「Fallen Embers」でした。

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宇奈月の雪景。この風景を見ながらランチでした。
シャンデリアは建物のものです。

3-6.JPG

雪を見たいと去年に続いて訪れたのに
まんまと2回とも騙されて(笑)雪が見られなくて働くだけ。
そんなかわいそうな私を、帰る日にランチに連れて行ってくださいました。
ランチの場所は宇奈月温泉。
もっと雪深い時期には山水画の世界だとか。

まともなものを食べられてなかった私は
眼下に広がる風景もスケール大だし、これはコースでしょう!
と、フルコースまでは行かないランチのコース料理を頂きました。
やけに食べにくいところにばっかり給仕するのね、
って頑張って食べてたら、「皿、動かしていいから。」って周囲が(笑)
コースだからさ、されるがままだったんだよ、されるが・・・。
メイン食べて、デザート食べて、コーヒーが終わるまで
この雪景と仲良し。
食事もそこそこに堪能できたけど、何よりもこの風景でおなかいっぱいだわ。

しかし、今度はいつ行けば真冬で雪一面の黒部と出会えるの・・・?

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2006年03月12日

黒部、残雪を求めて その3

到着するとすぐに約束の場所に移動。
去年もこの場所に来たんだけど、去年とはまた違った心の動き。
雪がないのも同じ、よく晴れた日も同じだけれど
あの時のどうしようもない鉛のような心は無い。
どちらかというとこの晴れ上がった春の空に似た温かな気持ちの流れ。

過労でぐったりしてたのに、いつものメンバーに会うと
必然的にテンションが上がる。
美味しい紅茶をいっぱい頂いたり、半年ぶりの再会を喜んだり。
そしてまた、温かいまなざしの中で動くことの喜び。

週末はみんなでわいわいにぎやかに過ごし
めまぐるしく忙しい中にも確かな春の訪れを感じ、
改めて人の、言葉の温かさを知る。
何かが「在る」だけで幸せになれるって凄い。まったく、凄い。

とにかくバタバタできちんと一人一人と話す間もなく
また戻ってきてしまったのだけれど、
ただ存在するだけで通じるものってあるんだな、とか
逆に私という存在が相手に与える印象ってこんななんだ、とか
体は疲れて時間もこのために無理に割いて大変な3日間だったけれど
それ以上に得られたものは大きかったな、とか。
今回の旅はとても大切なものを手に入れた気がしている今日この頃。

道のりは遠ければ遠いほど
険しければ険しいほどに乗り越えた時の喜びは大きくて。
ああ、春だな、って。
雪が見られなかったことも忘れて(笑)

・・次は写真と最終章。

投稿者 Minako : 22:10 | コメント (379) | トラックバック (0)

2006年03月10日

黒部、残雪を求めて その2

ぐったりのままぽいっ!と湯沢の駅で放り出され(笑)
はくたかへの乗り換えをする。

私の住む伊豆でも熱海でのトランジットは時間が短くて
ホントいらいらするほど急かされるのがいつも嫌。
でも、ここも同じくらいせっつかれるトランジットなのよね。
日本人ってせっかち・・・。
ヨーロッパの鉄道なら普通に1時間待ちとかなのにさ。

で、ちょうど昼だから車内販売こないかな、と待っていると
なんと車内販売が来たのは1時間後。
この列車はいったい何両なんですか!?(←ヒロシ風)
おかしいな、10両もないはずなのに・・・
今回もまたくいっぱぐれか?と思ってたら突然の来襲。
でも、魚津に着くまであと30分もないのよね(涙)
腹が空きすぎてつい買っちゃったけど、予想通り食べきれず。

けれど、湯沢から次の駅までは私のため?っていうくらい
減速で電車が走ってくれたので
(速く走ると雪崩の危険があるのだそうです。)
涙が出そうなほどきれいな雪原を堪能しました。
BGMは決め打ちしたのか!?ってくらい偶然だったけれど
エンヤ師匠の「Fallen Embers」。
くたくたに疲れてた私には雪景が泣けるほど美しくて・・・

そのあと車内販売を待つ間過労のためかすぐ眠りに落ち
起きたら糸魚川過ぎて親不知ICが見えるよ!
ああ、糸魚川の街並みが見たかったのに。思い出の、糸魚川。
夏はプリウスで走りたい、あの糸魚川の道。
見そびれた・・・

その後昼食を口につめこんで慌てて降車の準備をして
魚津駅に降り立つ。
その前に目的の黒部駅を通り過ぎてるので
(というか黒部川のあたりでそろそろ、って気づくのよ。慣れって・・)
ばたばたのまま魚津駅へ。
といっても、そのまま黒部駅へ戻るんだけどね。

降りるとやっぱり空気が冷たい。
風はないけど、頬に当たる空気がひやっとする。
乾燥してぴりぴりする東京の冬の空気とは違うけれど、
こっちのほうが温度が低い分寒い。
みんな、薄着だ・・・(笑)私だけどこいくの!?ってくらい厚着。
だって、伊豆からだもん♪桜咲き乱れる伊豆から。

まだ続く・・・

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2006年03月08日

黒部、残雪を求めて その1

いつものことながら(笑)黒部に行ってきました。

今年はここでさえ雪が数度ちらつく寒い冬だったから、
絶対今年こそ雪の黒部!雪景カモン!!
と疲れもあって妙なテンションで構えていたわけですが、
いきなり出発の前日仕事中に「朝から雪だよー!!」ってメールが。
これはもう期待大でしょう!

・・・と思っていたら、夜自宅に戻ってきたあと
「雪はやんだ。いい天気。明日は晴れだね」
って追撃をくらいました・・・なんでなの?どうしてなの?
(答え。それは、私が晴れ女だから)

前2週間が劇的に忙しく、また体調不良のせいで旅の準備どころか
自分の仕事の準備と身の回りのことでせいいっぱい。
またもや前日(日付越えてたから厳密には当日)に準備をすることとなり・・・
結局ちょっと仮眠程度に眠ってすぐ出発。疲労が過労へとシフトしていきます。

今回またイベントのお手伝いで前日設営に参加できず
当日しかも朝自宅を出発という押しのスケジュールだったので
新幹線・特急のチケットを買いに行きました。めずらしく事前に。
ここで、昨夏に「ありえないチケット」を買わされた理由が・・・・

黒部に行くには、まず東京から越後湯沢まで新幹線
湯沢からは特急はくたかで1本なのですが、
途中「ほくほく線」という私鉄の部分を経由しています。
JRの駅ではJRからの乗り継ぎであれば
全国の私鉄チケットは自在に組み合わせて買えるのが当たり前。
ところが、私の住んでいる伊豆は思いっきり私鉄。
ちょっと考えれば当たり前にほくほく線の部分は買えないわけで・・・。

今回東京までとりあえずチケットを買って新幹線を待つと、
土曜日なのに(しかも朝早いのに)やけに混んでる。
東海道新幹線で立たされたのは久しぶりだわ。
ま、いいか。東京から少し寝て英気を養えば。
と思ってたのがそもそもの間違い。

東京駅に着いてその先のチケットを買おうと並ぶと
すでに予定の時間の新幹線の指定席・グリーン席は満席。
へ?
って思ってたら、乗ってみたら凄い人!凄い板!(←スキーとスノボ)
こりゃ辛いなー、立ちっ放しだよ。いつ座れるのさ?
と思ってたら結局越後湯沢まで立たされ坊主。私今日宿題忘れてないよ?(笑)


・・・次に続く。

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2005年09月05日

黒部、暑い夏の終わり その3

今回も運良くお休みが取れたのもあり、5日間の滞在ができ
そのうち2日は前述のとおり働きづめだったのですが
残り3日あったので、基本的に「旅先では動かずまったり」な私には
かなり余裕のある日程でした。

で、よく思い出してみると・・・行った場所は
♪金太郎温泉
♪生地の清水(しょうず、と読みます)
♪美味しいもの食べ歩き

あれ?
3月の旅行記を今読み直してみて。ほとんど同じ、かも?
名水ポークもまた食べに連れて行ってもらったし。
糸魚川で逃した「きときと寿司」には・・・毎年恒例で行ってるし。

金太郎温泉は相変わらずのおかしな温泉っぷりで
ただここも3月に訪れた時のことをしっかり思い出した、というか
勝手に自分でリフレインしてた・・・3月の思い出を訪ねる旅、ってこと??
うーん、かなり追体験はきついんですけど(苦笑)
・・・というような前回とまったく変わらず煩悩まみれの私は
再度ガス室に入り温泉に打たれてまいりました。もちろん、頭から(笑)
え?温泉に打たれるなんてぬるい?そんなわけないって。多分気のせい。

今回初めて行ったのは生地の清水、そのお水を堪能しました。
最初お水が出ている場所がわからなくて現場を2回ほど(笑)素通りし
よく見たら近所のおばあちゃまがお水を召していらして。
ここが清水ですか?って聞いてみると
そばにあった銀の杓を取り、私のためにお水を汲んでくださいました。
うん、冷蔵庫で冷やしたお水ほどツンと冷えすぎてなくて
ちょうど喉がひんやりするくらいで、本当に美味しい。

軟水の中でもここのお水は甘いんだよね。
アルペンルートの室堂で飲んだお水が
この辺りでは一番美味しくて甘かったけど、やっぱり同じ水系なのかな?
今回の旅はやけにミネラルウォーターを体が欲したので
この清水も汲んで帰り、滞在中もごくごく頂きました。美味しい、美味しい♪

そして今回もたしなむ程度にお酒を頂きましたが
先月糸魚川で地酒「男山」の飲みすぎで数年ぶりにかなり悪酔いしたので
少しばかり節制しておりました。
しかし、気のおけない人と飲むお酒ってなんであんなに美味しいんだろうね。
お酒に少し口をつけたくらいなのに、ものすごい勢いで酔うし。
(たまにこいけはじめ大学の仲間で飲むときも、音速に近いスピードで酔う)

日本酒を飲んだのは最初だけで、あとは軽く。
珍しく大好きなバイオレットフィズなんかがあったので、そんなので。
このカクテル、ベースになっている「バイオレット」(すみれリキュール)は
実を言うと2種類あって
クレーム・ド・バイオレットを使うとまったりあまーい味になり、
パルフェ・タムールを使うとさっぱりした甘くない味に仕上がるという
一種の賭け、に近いカクテルだったりもします(笑)
うーん、でもパルフェ・タムール使ってても
わざと白砂糖で少し甘味をつけて出すところもあるな。

私?ご飯のときはパルフェ・タムールが当たって欲しいなー。
甘いドリンクでご飯食べられないのと、単純にこのリキュールの名前
Parfait Amour(仏語、英訳するとPerfect Love)が好き。
ちなみに今回はパルフェ・タムールで、ちょっと薄めでほとんど甘くなく
ちょうど水代わり、さっぱりとして料理によく合いました。

なんだか旅行記っていうよりお酒を語るモードになってきた・・・・
いかんいかん。

そして今回も「ぬし」の美味しい手料理を頂いたり
相変わらず図々しくお世話になりっぱなしの私。
おまけにだらだらと朝寝坊を毎日繰り返して
自分って本当にダメな人間なのね、と再確認しました(人の家でするなっ)
もうこの場所は私にとって「宿」というよりもオーベルジュ、に近い位置です。
お料理美味しいし、お酒美味しいし、居心地良いし。
泊まる、より「食べる」が目的って感じで。

そんなわけで黒部には5日いたはずなのに
ものすごく時間が経つのが速かった気がする・・・
その分たくさんのことを自分の中では消化してきたのかもしれないし。

今回もまた高速バスで都内へ向かい、ついてすぐ都内を素通りし
そのまま自宅へ直行したのですが
なんと所要時間10時間。なんでかな?今年は高速バスについてる。
そして糸魚川といい黒部といい、今年は日本海、すでに3回目です。
(3月黒部、7月糸魚川、そして8月また黒部)
不思議。

投稿者 Minako : 23:17 | コメント (444) | トラックバック (0)

2005年09月04日

黒部、暑い夏の終わり その2

ぐったりで黒部駅の改札を出ると、すでにお迎えに来て下さった車が。
毎年毎年こんな私を面倒がらず、とっても優しく
うっとおしがらず温かく美味しい料理でおもてなしをして下さる
何度もこのブログにも登場している「常宿のぬし」です。

この日は道中も携帯にメールをくれたのに
ちょうど山が連なる新潟県内を通過中だったのか?受信できず
なんと本人の顔を見るなり、携帯にメールが入ってきた。
あ、忘れてた、ごめんごめん。ってな感じに。全く、私の携帯らしいよ・・・(笑)

途中ミネラルウォーターとかおやつとかとりそびれた昼食を買い込んで
お仕事場である場所に向かう。
んもー、あのチケットのおかげで予定が全部狂ったじゃないの!
と微妙に不機嫌な私だったのに、
黒部市内の道を通ると、また不思議な感覚。ついこの間見た、みたいな。
3月に来た時も雪がなかったから、ほとんど同じ風景で
この前通ったときに考えていたこととかどうしようもなかった感情とかが
あの時と同じように心を通り過ぎていったから。
既視感?一瞬、3月に来た時の記憶に自分が飛んだ気がした・・・。

間もなく、お仕事の場所に到着すると。
そこから先はすでに細かいことが思い出せない(苦笑)
今年は確かにちょっと負荷多めだったけど、そ、そんなに忙しかったかな?
いつものように仕込みに入って、いつものように動いて
色々考え事しながら動いてた(なんてやつだ)からかな?なんだろうな?
仮眠も時間はたくさんもらってたのに、5時間も寝てないし。
終わってみると今年は時間の流れが異常に速かった気がする。

その後は撤収と軽く打ち上げ。
1年に1度、缶ビールを飲む日。普段国産ビール嫌いで飲まないから。
(あ、でも先月飲んだ宇奈月のはドイツビールで美味しかった)
のわー、水っぽい!変に苦い!麦の味がない!!
とまたいつものようにがんばってはみたけれど、半分でリタイア。
缶ビールを飲む日、っていうか「挑戦する日」なのかも(笑)
本番後の疲れで最初はそれなりに美味しい、って思うんだけどね。

軽い打ち上げで話せなかった人たちと話したり
また来年!てな例年のご挨拶をしたり。
今年は私がカフェ店長もとい、「てき屋の姉さん」と化していた
3月に続いての再会のメンバーも多かったなー。
そういうメンバーは大体その後の2次会まで行くんだけど。

何かの経験とか時間とか大きな感情の流れを超えて
また改めて見る同じ風景は
人は変わらないのに、私の目から見るとまた違う「色」に見える。
とても、とても、感慨深くて。何もかもがヴィヴィッドで強くて
座って飲んでるだけなのに、その圧倒的な空気に抗えなくてなぜか眠くなる(笑)

・・・単に疲れて頭がおかしくなってるだけ、だったりして?

そんな半分夢の中のような状態のまま2次会で
やっと日本酒を少し。ふ。落ち着く・・・。
また少し本番中にはお会いできなかった方々と話したり
微妙なツッコミをされてみたり(笑・・・またからまれた)

ほろ酔いでいい気分のまま、お迎えを待っていると
多分私が自宅から持ってきたんだな、実に「タイミングの悪い空気」。
普段なら車で10分もかからない場所に帰るまでに
なんと1時間もかかってしまい。
しかも待っている間に生まれて初めて
パトロールのおまわりさんに「職質」されました!ははは(笑)

3月に来た時、打ち上げ終わって帰る途中車を降りると
寒い空気の引き締まった空には満天の星。
そのときひとりで空を眺めていて、流れ星がすっとひとすじ。
あっ、考え事してたよ、願い事っ!
と思った瞬間にまたひとつ、流れ星で
何のタイミングなんだか、2個の流れ星が流れた時には
リピートで同じことを考えていたのです。
もう1回流れ星が流れたら、それが叶うのかな。
って思ってちょっぴり期待したけど・・・夏の夜じゃ無理か・・・。

投稿者 Minako : 23:39 | コメント (439) | トラックバック (0)

2005年09月03日

黒部、暑い夏の終わり その1

おなじみ黒部への旅も今年は2回目。前回は3月。

そして先月は糸魚川-宇奈月-富山と回ったばかりで
なんかつい最近見たような?なんかつい最近来たような?
まず感じたのはそんな記憶。

しかし。初日から今回もやらかしました。
前日までびっちりピアノを弾いてぐったりしており、
外出することもなかった私は黒部への切符どころか経路さえ
到着時刻をせっつかれて初めて調べる、というありさま。
当然準備も当日(つまり日付超えてから)、切符購入も当日。

ほとんど寝ずに準備となんやかんやで朝が来てしまい
いいのか?この日は徹夜だぞ?と自問しつつ駅に送ってもらう。
時間もないので切符を頼むと、駅員さんがおかしなことを言っている。
「おかしいな・・・乗車券が発券できない・・・」
この駅は私鉄だから買えないのか?経由地が多くてわからないの?
と思いつつ、とりあえず黒部への乗車券だけでもいいので出して!と
駅員さんをせっついて出してもらうと、またおかしなことを言っている。
「横川から先、切れてるから気をつけて」

・・・?そんな駅通ったっけ?

新幹線で行くので大丈夫よ、と答えると駅員さん安心した様子。
これがそもそものトラブルの始まり。

新幹線でも在来線でもほとんど時間が変わらない早朝のため
東京までは在来線で行く。
到着して新幹線のチケットを買って自動改札を通ると
いきなりぱたん!と閉じられた。ん?なんか嫌な予感・・・。
しかしJRのお姉さんはチケットをパッともぎ取り一瞥すると、ゲートを開けてくれる。
なんだろうな?ま、新幹線の時間もないし乗ってしまおう。

ここから湯沢までは先月来たとおり。
湯沢駅で糸魚川までのはくたかのチケットを買うべく
在来線への改札を通ると・・・
がちゃんっっ!!
うわー、やな感じ。またやられたよ。このチケットおかしいの?やっぱ?
とまたJRのお姉さんに見せてみると「ちょっとこちらへ・・・」と連行(笑)

連行された(?)改札ではお兄さんが待っていて、
そのチケットを見るなりまるでロダンの考える人の如く悩んだ後
よくこの切符で乗ってこられましたね?と。

ここで賢明な読者のみなさまはおわかりかと思いますが、
私の地元のおかしなつぶやきをかました駅員さんは
なんと長野経由でのチケット発券を試みたのでした。
東京駅、長野新幹線、(その先ちょっと解りません)そして直江津経由
どう考えてもおかしい経路で本当は発券できるはずのないチケットだったらしく、
その絡まった糸をほぐす作業は湯沢でのトランジットの5分では
到底できるものではなかったらしいのです。>湯沢のお兄さんの説明の概要

・・・そりゃいちいちにゲートに止められるわけだわ。
ありえない切符を持つ女ってことでしょ?

私はというと、黒部では到着時刻も知らせてあるし
どうしてもその時間に入らなければいけない事情もあったので
なんとかはくたかに乗せてもらえないか、とお願いしました。
お兄さんはすでによれよれの私をかわいそうに思ったのか
(ここまでいちいちゲートで止められたため、昼食買えず食べられず)
黒部でかならず清算してください、と開放してくださいました。
ああ、お兄さんが神に見えるわ・・・(苦笑)

すべりこみではくたかに乗り、糸魚川までしばし一息。
夏、湯沢、糸魚川へのはくたか。
ぼぉっとしていると、たくさんのまぶしい記憶がよみがえってくる。

とにかく空腹が辛くなってきたので
とりあえず珈琲でごまかしてみたりするうちに。
先月名残惜しくて帰れなかった糸魚川の駅に到着してしまう。
梅雨の終わりでまだすっきりと晴れていなかった先月の空とは違って
今回は天高く強い日差しの降り注ぐ糸魚川の駅。

感傷に浸る間もなく在来線への最後の乗換えをして
また青海までの一駅、窓に張り付かんばかりに(笑)外を見てしまう。
ああ、まだ感覚で覚えてる。
たくさんの気持ちを。

青海通り線を走りたいな・・・・・。あそこは制限速度40kmだった・・・(笑)

BGMも糸魚川モードの中あっという間に青海を過ぎてしまうと
あと30分くらいで黒部。着いたらすぐ動かなきゃいけない。
先に送ってもらった書類を見て、少し気を引き締めて。
ああ、もうすぐ。

黒部に降りると、湯沢のお兄さんとの約束どおり清算の窓口に行く。
すると、窓口のお姉さんが困ってしまった!!
いや、本当に困ってるのはわたし、だって・・・。
駅員のおじさんたちと3人で色々やってみた結果、小銭が戻ってきた。
この空腹とトラブルの連続を200円で済まされたのは不本意だわ・・・。

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2005年08月04日

長い旅の終わり

・・泣いたり笑ったりちょっぴりすねたりの宇奈月の夜。

浴衣で渓流を眺め、気が向くとまたなおざりに湯につかり
川の水音を聞きながら、あたたかなどこまでもわきいずる湯に体を包まれていると
いろんなモノが体から、そして心から削り取られて
実にシンプルな自分に帰っていく気がする。

せっかく詰め込んだ頭の中身は削られちゃ困るけどね。

快いけだるさの中でいつのまにか眠りにつき、
目覚ましも何もなく夏の強い日差しで自然に目が醒める。
今日は一日心の赴くままに動くんだ♪とまた朝風呂に入ってから準備。
とりあえず駅に荷物を置き、カメラと身の回りの物を持って温泉街を散歩。
もとい、前から行きたいと思ってたカフェでモーニングコーヒー。
カップは何かを察知したのか(笑)ウェッジのワイルドストロベリーでした。
棚に飾ってあったユーランダールビーが良かったのに(無理だって)

足湯をしたり、関電の約款を見たり、朝からビールかっくらったり
ずっとめいっぱい感じたいと思っていた宇奈月を満喫。
トロッコ乗ってまた欅平もいいかな?って思ったりもしたんだけど
靴はロッシのサンダルに夏服しか持ってないんじゃ無理だわ・・・。

駅に行くとなんと!大まかに予定を立てていた電車に乗りそびれ
次に乗る電車で富山市(富山駅発の夜行バスで帰る予定だったので)に
着くのはもう夕方に近い。
くっ、と、特急に乗りそびれたのね、私・・・(涙)

各駅停車でたっぷり90分、富山駅まで地鉄でのんびりと。
(といっても目いっぱい動いた後でほとんど寝てました)
しかしさっきのカフェでも思ったけど、あっちこっちで当たり前だけど富山弁。
(その後その富山弁に悩まされるとはつゆしらず)

夜行バスまで時間が空いたので、富山市にいる知人を訪ねることに。
・・・とその前に富山市内観光も忘れずに(笑)
富山市と言えば我が家では「満寿泉」(←また日本酒か)
一昨年のアルペンルート・ツアーで母がいたく気に入った酒の蔵元の
桝田酒造店に行きたかったんだけど、もう夕方なんだよね。
はー。2週間いたのに加賀の井も中を見そびれたしなー。

結局どう動こうにも時間もなく、中心街までガツガツと歩き
途中名物「富山ブラック」を食べただけだ・・・
生煮え寸前くらいの固めん(イタリアではアルデンテ)で
かつブラックペッパー大好きな私にはうま、ウマー、替え玉プリーズ!
と頼む寸前だった「富山ブラック」、しかしいかんせん濃い味にノックアウト。
でも、また食べたいな。ラーメン大好きな私が食べても美味しかった。

知人を訪ねるために駅に戻り、案内のおじさんと
バス案内所のおばさんに道のりを聞くと富山弁がわからん・・・
何度同じことを聞き返しても全く同じセンテンスで返って来るため
まるでコントのような会話をそれぞれ3回ずつ繰り返し(笑)
私って絵に描いたような外国人観光客?
いや、外国なら英語が通じるからこんなに困ったことはないよ・・・

その後紆余曲折あってバスに乗せてもらい、これまた色々あって
やっと出会えた知人にこの話をしたところ
「富山はそんな未開の地じゃない」とツッコミを受けました。
で、でも私の話す標準的な日本語が通じなかったのは事実だよー(泣)

知人と別れ、また富山駅に戻ると間もなくバスの時間。
深夜バスなんて数年ぶりだなー。さて目覚めた時は都内だ。

・・・その後早朝に都内でバスを降り、
そのまま免許試験場に直行し近くの朝マックをほおばりつつ
宇奈月で流れ出ていった記憶をまた詰めなおす。
しかしほとんど熟睡してないってこの年になるとツラいね。
ですが、半分意識を失った状態のまま免許を取得してしまいました。
化粧も直す気力なく、3年弱使う免許は糸魚川で遊びすぎて真っ黒
そして深夜バス半徹夜がきいたのか顔が死んでます・・・・。

投稿者 Minako : 23:07 | コメント (527) | トラックバック (0)

2005年08月03日

宇奈月温泉にて

やっと宇奈月編にたどりつきました・・・糸魚川思い出多すぎ。

あまりの居心地のよさに延泊をした糸魚川も
いよいよ去らねばならぬ日がやってまいりました。
(しかもこの日も卒検落ちて泣いていたMちゃんに会いに学校行ったよ・・・)

その後Mちゃんとまたとんかつ屋さんに行き、
彼女の最後の補習を待って宿舎に帰ることに。
コース全景が見える場所からMちゃんが乗っている車や、
他の先生方や宿舎の後輩たちの走りをこれで本当に最後だな、と見ていました。

宿舎に帰って一休みし、Mちゃんが駅まで送ってくれていよいよ出立。
ここから魚津まで普通電車でのんびり、そこからは地鉄で宇奈月へ登る?のです。
糸魚川の次は「青海」という駅なのですが
そこまではちょうど教習で走ったコースと並行に電車が走っていくの。
いつぞやこいけと笑ったテトラポットの大群とか、山添神社とか。

やば、泣きそう・・・

思わず感慨深くなって涙をこらえた私。
今までに帰りたくなくて泣いた場所ってのは黒部、St.Ottilien、そして糸魚川で3つ目。
というわけで糸魚川は『第三の故郷』なんですよ。

青海を過ぎると高速で走った親不知、そしてすぐにおなじみ富山県
3月に「ひすいはない」と言われた朝日のひすい海岸。
それから泊、入善、ひものを食した生地、美しい黒部川・・黒部!
(何でこんなに詳しいんだ・・それは第二の故郷だから・・・笑)
実を言うと地鉄は黒部で乗り換えても良かったんだけど
いつもいつも黒部だから、たまには魚津で乗り換えてみたかったの。
(昔はくたか乗り間違えて黒部通り過ぎ、魚津まで行ったことがあった・・)

魚津で乗り換えの時、きっぷを買おうと思いきや千円札しか使えない。
事情を説明すると駅員さんが「・・・・・・・」(←超高速の富山弁でリスニング不可能)
おいおい、富山に入ったとたんまたネイティブ富山弁だよ。
まさに4ヶ月ぶり。すっかり忘れてます(笑)あれだけ習得したのに。

なんとか「宇奈月で清算してもらえ」という意味だと理解して
短い編成のゆるゆると走る地鉄に乗る。
数年前黒部に初めて来た時からずっと乗りたかったの♪念願かなったり。
少し走ると見知った黒部の風景、色々なことを思い出していると
あ、あれに見えるはよーく見知った大きな建物が・・・(笑)来月(8月)またねー。

地鉄の駅は本当に都電の駅くらいの小さな駅で
寒冷地ならではの雪仕様のためかかならず屋根がついている。
大学時代に青春18きっぷで伊豆から長崎に行ったんだけど
こういうノスタルジックな電車旅って大好き。

段々黒部の平坦地から山の風景へとシフトしていき、
ぽーっとしていると終点の宇奈月に到着。
昨夏もトロッコ列車乗ったから、1年ぶりの宇奈月です。
トロッコ列車は今までに3回乗っているのですが
そのたびに宇奈月は通り過ぎるだけ。
一度この山奥の温泉地でゆっくり泊まりたい!と常々思っていたのです。

駅を降りておなじみの風景の中、地図を見て宿に向かう。
宇奈月って伊豆と張るくらい結構いいお値段の温泉地で
それも今まで泊まりに来ることが出来なかった理由のひとつなんですが
B&B方式の片泊まりできる宿が出来たってネットで知りまして。
湯沢バックパッカー宿の次は宇奈月B&B・・ちょっと進化した?(笑)

一度宿に入って荷物を置いて、下駄を借りて温泉街へ戻る。
ちょっと食べて懐かしいドイツ語?と思ったら「宇奈月地ビール」で
それもちょっとつまんでふらふらデジカメを持って散歩。
写真はこのときに撮ったものです。

薄暗くなってきたのと疲れが出てきたので宿に戻り、お楽しみの温泉でゆっくりと。
やっと一人になれた、という思いと
とうとう終わって一人になっちゃったんだな、って思いと
色々なことがごっちゃになって山を眺めながらまた泣きそう・・・。

い、いかん、泣いたところで免許まだ取ってないし!
泣いてる場合じゃない!!(笑)
と友人とメールしたりまた渓流沿いのお風呂入ったり。
明日訪ねる予定の知人にまたメールしたり。

宇奈月の夜はビールと共にふけていく・・・

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2005年08月02日

楽しきは糸魚川の生活 その5

その2で終わるはずが、超長編になってすいません。
よっぽど楽しかったんだろうな、私。

今日は総論「糸魚川」です。

糸魚川自動車学校を選んだのは本当に偶然というか
今までの経験からなんとなく「行ってみたい」土地だった、だけです。
ですが、終わってみれば私とは相性のよい場所でした。
私が『第二の故郷』といってはばからないのは
おとなり富山県黒部市ですが、糸魚川は第三の故郷・・・?
いや、それならドイツのSt.Ottilienも第三の故郷に入れたいぞ(笑)

確かによく落ち込んでいたし、嫌な思いもしたけれど
この年齢になってある程度社会経験もあって性格的にも練れてきたし
なおかつ「修める事」を今だに続けている身分なもので
今までジャンルも様々なたくさんの師匠に教えを乞いてきたわけですが、
ここの先生たちは性格的にも当たりもいい先生が多かったと思うなあ。
(ほぼ全員がイヤ!と言っていた先生に当たらなかったせいか?)

今は自分も家教やってて「教える事」の大変さも理解できるし、
そういう意味ではこの期間で「教える」技術のいいところ
またこういうのはいただけない、と思ったところと両方を貪欲に吸収して来ました。
折角お金を払うんだから「なんでも吸収出来るモノは全て吸い取れ!」と(笑)

ま、仕事に比べりゃ教習所なんて楽勝ですよ。はい。
理不尽なことで我慢しなくていいもん(笑)
注意は素直にハイと聞く、始め終わりの挨拶は欠かさない、は「習い事」の基本だし
普段どおりに毎日何かしらのレッスンがあった、ってな感じ。
しかもみんな丁寧でやさしい先生ばっかりの。

これはある師匠に昔頂いた言葉なんだけど
何かを学ぶ時には「熱心かつ謙虚」に、が私のポリシーなのです。

で、この学校は私が選んだせいか?なんなのか?
同じ頃宿舎で仲良くなったお友達も実に様々な人生を生きている人ばかり
また先生方もとても個性的な人ばかりで「類は友を呼ぶ」だったのかも。
一般的な概念にとらわれない柔軟なスタンスを持っていて
加えて性格の芯の通った人が老若男女問わず私は大好きなのですが、
先生も宿舎のお友達も「大好きー!」って叫んだ人がいっぱいいました(笑)
こういうときはよく第六感、本能が働くのよね・・・

というわけで卒業時に学校に対するアンケートがありまして
そこには良かったなー、勉強させていただきました!ってことを少しだけ書いてきました。
(というか全部書いたら紙真っ黒やもん)
自分も教え子ちゃんに「よくわかったー!」とか「先生みたいになりたい!」
とか言ってもらえると素直にうれしいし、何より今後の励みになるもんね♪

最初はどうなることかと思いながら訪れた糸魚川は
最後には居心地良すぎて帰れない、とか言ってました・・・
別に乗る必要もないけれど、次は自動二輪取りに来ようかな?

次回はいよいよ(やっと?)富山・宇奈月編です。

投稿者 Minako : 23:05 | コメント (360) | トラックバック (0)

2005年08月01日

楽しきは糸魚川の生活 その4

いよいよ卒検の日になってしまいました。

途中までは大体この子たちと一緒に卒業かな?なんて思ってたら
当日になってみたら二輪のEちゃんと、車はわたし一人。
仲間はみんな次の日が卒検なんだって・・・・みきわめ落ちればよかった?(笑)

実を言うと前日のみきわめは場内の縦列がかなりギリギリラインで
これ雨とかなんかひとつでもコンディション狂う要素があったら
まずいかもね、ってな感触でした。
で、前書いたように『フォトグラフィックメモリー』な私は
前日バッハで頭をほぐしながら
その2に書いた「印象的な講義」をされた先生が教えてくださった、
縦列のイメトレを一生懸命脳内ビデオ上映してました。

それだけ呪いをかけたせいか(笑)みごと当日は縦列。
路上コースは通行量そして覚えることの少ない近くのコース。
そして天候は快晴、検定員は相性バッチリの大好きな先生!!
私ってやっぱ運がいいのかも?

ピアノでも芝居の稽古でもいわゆる「体で覚えた感覚」
ってのは、大体自分が現在どんな状態かがすぐわかるし
このまま大コケしなきゃ受かるだろうな、というのが前日までの手ごたえ。
当日蓋を開けてみたら↑のように絶好の条件だったので、「あ、受かるな」と。

検定前の説明でコースを見せられ、自主経路の指定をし
車の卒検がひとりの私はEちゃんに同乗してもらうことになりました。
元々相性のいい先生だし、ひょんなことから不思議に気が合った
(私は昔早稲田の院にいたのと、Eちゃんは慶応の院生ってことで・・・)
二輪のEちゃんと3人でちょっと検定に行ってきました。

この先生が大好きな理由のひとつはその運転。
運転ってねえ、楽器の演奏と同じでその人の本来の(ある部分の)性格が出るのよね。
女性のみなさん、意中の男性の性格をつかむには一度運転させてみるといいよ。

あっけないほどあっけなく検定は終わってしまい、
最後に検定員の先生が「うーん特に注意することなかったけど1つだけ」
と教えてくださったのが最後のアドバイス。
ほっとしたとか疲れたとか、そういう感想はほとんどなくて
あ、終わったんだ。
・・・やっぱ、肝心なとこトロいんでしょうかね?私?

めでたく卒業までストレート1時限も落とすことなく
効果測定、修検、卒検も1度で受かって14日間の教習は終わりを告げました。
といっても延泊をお願いしたので、また寮に戻るんだけどね。

次こそは糸魚川最終編「総論」で終わりにしよう・・・。

投稿者 Minako : 23:12 | コメント (157) | トラックバック (0)

2005年07月30日

楽しきは糸魚川の生活 その3

DSCF0504.JPG

場内コース全景。ここからの眺めが大好きでした。
(人の教習丸見えなので、ある意味悪趣味か?)

第2段階の前半は梅雨にたたられ、当時友人に宛てたメールには
「雨の8号線はイヤー!!」って書いてあり
かなりストレスがたまっていた模様でした。

が。

後半は梅雨明け直前でずっと好天に恵まれ
効果測定も終わるとあとは学校へは運転のために行くだけ。
寮にいても暇だし、折角なので同じ敷地のプールに行くことにしました。
プールへは学校裏の姫川沿いを歩いて5分強。
水の溢れる美しい姫川と山並みを眺めながらの散歩は毎日の楽しみでした。
(写真はその散歩コースからです)

プールは温泉プールで、温かくて泳ぎやすくていつも人がいない(笑)
脇には体を温めるための温泉浴槽とミストサウナ。
私の地元のプールも源泉からかけ流しの浴槽がプール脇にあって
こういうプールって、後で筋肉痛がおきにくいの。温泉のせいか。
最初は歩くことから初めて、3日続けて通ったんだけど
最後卒検前日には調子に乗りすぎ1kmくらい泳いでしまい、
バカな私は筋肉痛で卒検にのぞんだのでした・・・

気持ちにも時間にも余裕の出来たわたくし
空き時間はプール、昼食はランチを食べに、夕焼けのひすい海岸までチャリで走り
夜は同じくひすい海岸での花火大会にアレもコレも・・・と後半は
まるで大学時代のサークル合宿のノリで遊び倒しました。
夏はまだまだなのに、これを書いていてももう夏休み終了!ってな感覚です。

でも「きときと寿司」だけ行きそびれたなー。くやしいわ。
(↑とは言っても、いつも黒部で行ってるじゃん)

前回のブログで予告した「適性検査」について。
適性検査、これは教習所で誰もがやるテストだと思いますが
http://www.dennoo.co.jp/od/
おそらくこの会社のテストではないかと思われます。
ロールシャッハに知能テスト、多種のテストがミックスされたもので
これで何で運転適性がわかるんだよ?!という代物です(笑)
確かに性格診断にはなるだろうけど。

これ、私結果「5A」だったんですよ。
「判断力」と「柔軟性」だけがBで後は全部A。
自分ではよくわかんないんだけどとにかく先生方みんなに「凄いねー」
と言われつづけ、何が凄いんじゃ!?と謎でいっぱいです。今だに。
安全な運転への注意点:なし。って書いてあるし(笑)なんじゃそりゃ。

でもねー、ロールシャッハってこれホンモノやったことあるけど
こういうんじゃないのよね。
本当は選択肢にないことを考えていても
選択肢で無理やり選ばなきゃいけないんだから。
というわけで、本当の自分がでてたのかどうかは謎。
でも決断力がウィークポイントなのだけは当たってるな。

そんなこんなで楽しい(?)カンヅメ生活も
いいかげん終わりを告げようとしていたわけで、
卒検の前日、帰りどこへ行こうかな?と計画を立てました。
まず海の日連休でその日に帰っても帰りがけに本免は受けにいけない。
というわけで卒検の日はどこかで1泊、
そしてどうせだから合宿の疲れを癒しに別の場所で1泊。
そう考えました。
おまけにこんな近くまで来てるんだから、黒部の知人を訪ねたかったし。

で、どうしたかと言うと
あまりの居心地のよさに宿舎に「延泊」を申し込んでしまいました。
最初は「狭すぎ」とか「タコ部屋」とか散々言ってたくせに・・・(笑)
結果、卒検に受かっても落ちても宿舎に1泊は決定。
次の日は長年泊まりたいと思っていた宇奈月に宿を取って、
旅の準備万端!!あとは卒検受かるだけ!!

・・・その3でも終わらないじゃないよ。

投稿者 Minako : 23:25 | コメント (450) | トラックバック (0)

2005年07月29日

楽しきは糸魚川の生活 その2

多分その2だけじゃ終わらない・・・番外編を入れるのか?

さて、仮免後すぐ第2段階の教習です。
第2段階も約1週間でコマ数はぐんと増えるので、
前半は朝から晩まで文字通り学校にカンヅメって感じでしょうか。
まー、仕事に比べたら「受け身」でいられるので楽だけど・・・

仮免の後すぐ講義に路上デビュー戦ってわけで
初めての路上が夜しかも雨後。
おまけに近視はひどくないのに乱視のひどい私は、眼鏡使用と言われなくても
こういう天候では信号機や速度標識がダブって見えるのよ・・・
というわけで本気で怖い運転だったのです。路上初めてだし。

場内で(今でこそ)たらたら走ってたのに比べて
糸魚川の場合幹線道路国道8号線が走っているので
いきなり60キロでいけー!!飛ばせー!!ってやらされまして(笑)
最初の時間はひぇー!?と恐怖体験の50分だったのでした。

で、最初の時間に当たった先生に
「あなたひょっとして音楽やってる?」っていきなり言われ
確かにね、今それでお金もらってるんですけどetc...って話をしましたら
車を流れに乗って走らせるのはリズム感と似てるんだとか。

今になってみると、リズム感と言うよりテンポ感かなあ?って。
ピアノ弾きにかかわらずメトロノームをつけて一定のテンポで練習、
ってのは音楽をやる人なら絶対やったことがあるはずだけど
演奏をある一定のテンポに保つことに似ている、と思うよ。
で、合流とか交差点右左折は「複合的な」例えばオケとか合唱とか
大人数でやる演奏で長い休符の後とか前奏の後に
自分のパートの演奏を始めることに似ている。と思う。

というわけでただひたすら路上に出たら、積極的に乗る=練習あるのみ!

2段階の学科はほとんど覚える箇所がなく
いうなれば「運転の心得」的なレクチャーが多かったかな。
その中でとても印象的な講義をなさっていた先生がいらっしゃって
私はその哲学的または心理学的なトークが大好きだったのですが、
そのなかで今でもたまにうーん、と考えてしまう
人間が生きていく上で絶対に切り離せない、
また心理学では永遠のテーマでもある「人間と人間との関係」
というお話が実に印象的でした。
人間と人間、つまり「自己と他者の関係」ってのは基本の基本ですから。

で、路上はというと大きく3つに分かれています。
★先生と1対1で路上で走ることになれる
★複数教習(高速、危険予測、自主経路)
★場内(方向変換と縦列その他)

走ることが怖かったのは最初の1コマだけで、
あとは高速も楽しくて複数になってからは「欲求不満」になるほど(笑)
運転は楽しかったです。
高速は北陸道の糸魚川I.Cからおとなり親不知I.Cまでで
走ったことがある人はわかると思うけど
ぱーっと日本海が開けてまっすぐ海がとても美しいところです。
何度か高速バスで黒部まで行ったときになんてきれいなのかしら?
と思っていたところを、自分で走ることができるなんて・・・。

自分では決して運転が上手いとは思ってなかったけれど
路上になってからは注意されることは1コマに1度もなかったかな。
どの先生も「安定してて安全運転」だと言って下さいました。
(この話を書いていて「適性検査」のネタを思いついた・・さてどうすべきか)

それではもう書ききれないので「その3」に続きます。

投稿者 Minako : 23:33 | コメント (477) | トラックバック (0)

2005年07月27日

楽しきは糸魚川の生活 その1.5

今これを書こうかと頭の中でプロットを練ってみると・・・
いかにしても後半1週間は「その2」だけでまとまりそうにないので
その1.5として教習以外の生活について。

♪美味しい味を求めて

今回何が一番飢えたかって、「珈琲」と「温かいごはん」。
両方とも合宿の寮で出ていたのですが・・・
日々美味しい珈琲を淹れることに精進している(?)、また物心ついた時から
両親のポリシーでご飯もおかずもできたてのアツアツという食事をとってきた私。
おまけに自分も料理大好きで、こだわりがあるのですよ。
美味しい珈琲と温かい食事がないのはさすがに辛い!
食事は決まった時間にすぐ行けない(講義があったりして)から
帰ってきたときはもう冷たくなったおかずだし、
朝だけサーブされる珈琲はリアルアメリカン仕様の「珈琲風味のお湯」だし(涙)
(いやホント、アメリカで珈琲頼むと大体珈琲風味のお湯)
普段ヨーロピアンテイスト、ジャーマンローストに近い豆を飲んでいる私
豆と珈琲セットをもって来るべきだった!!と激しく後悔。

それでも前半は余裕がないし、とにかく出かける元気もなく
与えられた食事を与えられるがままに口に入れていたのですが、
仮免に受かった日にお寿司屋さんに行ってから
もうすっかり寮で食事をとる気が失せてしまったのでした。
味が不味いわけじゃないのよ。ただ冷たい食事がイヤって私のわがまま。
相当食事にはうるさい(と思われる)私が食べても
美味しいご飯だったんだけどね。多分水が美味しいんだと思うよ。
だって、お酒も美味しかったもん!(笑)

というわけで後半はピアノつながりで仲良しになったMちゃんと
寿司に始まり焼肉だ、淹れたての珈琲を夜飲みに行ったりとか
あと先生が教えてくださったとんかつやさんとか
普段よりもボリュームのある食事で攻めつづけ
後半暇にまかせてプール通いをしなかったらどうなってたんだか?
というほどの摂取カロリーを誇っておりました。
大体週に3回もとんかつはヤバいでしょ・・・?

♪カオスから生まれる音楽

当たり前ですが、こういう場所で出会う人は年齢も経歴も雑多。
大体一番若くて高校出たばかり~私くらいかなあ。
今まで大学に進学したあたりから出会ってきた人々っていうのは
普通に自分と同じ大卒の人ばかりだったから、
確かに自分の居場所が少し人とは違うし面白い人にはたくさん出会えたけど
それとはまた違う雰囲気、今までの生活では
絶対に出会うことがなかったであろう人もきっといたはず。

私がいつも買ったばかりのiPod miniをぶらさげて
姫川沿いをよくビーチボーイズを歌いながら歩いていたりとか
行き帰りのわずかな時間にも音楽を手放さなかったりとか
そういう姿を見られていたせいか?
はたまたたまたま音楽にかかわりのある人間が集ったのか
あっちこっちで自分が知りえない音楽の話を聞きました。

その中で今だにヘヴィロで困ってしまうほどなのが(笑)

一人じゃないのよ

恋のマイアヒ

ねー、私が絶対自主的に聴く音楽じゃないでしょ?
両方とも今でもすぐ歌えるっての。
のまのまいぇ~!って8号線脇を歩きながらよく誰かと歌ってたので(爆)
「ひとりじゃないのよ」はあるきっかけがあってのことで
その後死ぬほど寮で聴かされた(?)のもあり・・・
これは書くのはとってももったいない記憶なので自分の心にしまっておきます。

きっと何年経ってもこの曲を聴くたびに、
糸魚川の暑い夏の日々を思い出すんだろうな。

投稿者 Minako : 23:01 | コメント (486) | トラックバック (0)

2005年07月26日

楽しきは糸魚川の生活 その1

7月4日

湯沢の宿でゆっくりと目覚め、朝風呂につかってから
いよいよ2週間のカンヅメ生活の地、糸魚川を目指す。

毎年何度となく足を運んでいる黒部への途中で
湯沢から特急「はくたか」で通り過ぎるだけだとか
こいけのホームグラウンド諏訪湖周辺から南小谷を経由し北上、
大糸線の終点でもある糸魚川駅では黒部に向かう途中乗り換えるだけ。
という縁があるのだかないのだか?という糸魚川初上陸。

これはあとで路上を走ってから気づいたことなんだけど、
いつも特急で通り過ぎる途中、黒部のちょっと手前(って感覚)で
まるで兵馬俑のように草のなかにテトラポットがならんでいる場所があり
その場所を通り過ぎるたびにこいけと爆笑していたのです。
・・・そう、その場所を数年後車で何度となく通り過ぎることになるとはつゆしらず。
糸魚川には大きな生コン工場があったのでした。

湯沢では天候に恵まれていたのに、電車で少し走ると雨。
糸魚川につく頃にはもうかなり降っていて
降りてみると大きな荷物を持っているのは数人、この人たちも?
って思ったら案の定そいつら(←って仲になりました、その後)も
カンヅメ仲間でした・・・男ばっかりでした・・・(笑)

とにかく最初の3日くらいは慣れない生活に
毎日の早起きに(苦笑)おまけに狭い部屋に、
学校と言い宿舎といい勉強をするスペースのなさに
そして地酒「男山」の非常に後に残る酔い加減にうんざり気味で
(↑だったら飲むな、下手すりゃ飲酒運転)
大丈夫かしらっ?と思っていたのですが
3日過ぎた頃から少しずつお友達が出来たりとか
この高い適応力を誇る(笑)私はすっかり生活のペースをつかんで
自分の部屋の居住性を高めたりとか
居心地がよい、というほどではなかったけれど
少なくとも居心地が悪いとは感じなくなっていたのです。

この回は前半1週間、入校~仮免取得までを書く予定ですが
今の加減で行くとえらく長くなりそうだ・・・

学校の方は一度少しだけ車に乗ったことがあったのもあり
技能の方は全く順調に既定どおりのペース。
てか三菱ランサー、走りやすい。
以前も思ったんだけど、ペダル操作ができるだけでも違うのかも。
足や手を気にしないで動かせるのってやっぱり習慣だから。
ピアノのペダルはもう20年くらい踏んでるけど、ホント難しいのよー。

勉強のほうはと・・・いうと・・・昔から暗記苦手なの・・・
いつも覚えてね♪って教え子ちゃんに簡単に言うだけなんだけど
自分はむちゃくちゃ苦手なんです。
でもエンジンかけないと本気で受からん(年齢ももう10代じゃないし)
と思って珍しく真面目に問題集ガリガリ部屋で解いてたりして。
うーん、人間って進歩する動物だわ。(しなきゃ困るわ)

・・・その割には効果測定いっつもギリギリなんですね(笑)
やっぱり学生時代から進歩ないじゃん!!受かりゃいいって性格。
今から考えるとギリギリで通る方が結構難しい気がするけどねー。

このあたり(仮免前後)になってくると大体同じ進度の人が
入校日にかかわらず出揃ってくるので
また仲良しさんができたりするわけですよ。
MTとATだと入校日は同じでも1段階の技能時間数が違うから
一つ前の入校日に入った人と同じだったりとか
私より前に入って技能が延びてる人と同じになったりとか。

今考えても最初の1週間は、姫川ふくめ周りの景色を見たりとか
近所に遊びに行ったりとかそういうことはほとんどなかったので
結構勉強も実技も集中してたんだろうね。
時間数は2段階のほうが圧倒的に多いのに、
思い出のほとんどは後半1週間に集中してるもん。
気持ちの余裕ができるってのもあるけど。

何度か友人が電話やメールをくれたりとか
晴れ間を縫って自転車ですぐ近くの国道8号線をひすい海岸まで
ひた走ってその海岸線の美しさにためいきをついたりとか
そういうところで少しずつ息抜きをしてたんだけどね。
やっぱりこの年齢になって24時間メンバーがいっしょで、
また2週間と短いカンヅメ生活って知らずに我慢してるとこもあったんだろうな。

そんなこんなでピリピリの1週間は感覚的に長くて
でも気づいたら修検に仮免の日になってしまっていました。
一応ハンコの上では順調だった実技も
後半はたっぷりダメ出しをされ、イメトレ必須!!と叩かれ
一生懸命やりましたよ(いつも教える側にそう見えていたかは疑問だけど)

わたしがいつも自分ってラッキーだと思うのは
試験の日とか試験管・・・じゃなくて試験官には恵まれることが多い。
実際修検の日も直前まで雨だったのに、検定始まったら暑いと思えるほどの好天。
みきわめ前、みきわめ、修了検定と続けて相性のよい先生にビンゴ!で
普段と変わりなく硬くなりすぎず運転できました。
先生によってかなり変わってくるんだよねー、ピアノを含め昔から。
それが大好きな先生ばかりで、こればかりは運、なんだと思うな。
卒検のときはなおのことそう感じたし。

めでたく同日入校の姉妹とともに修検に受かり
そのまま昼食をはさんで仮免の試験に突入。
珍しく真面目に(笑)ガリガリやっただけあって、結構簡単?で
ここでがんばっておいたので、2段階の効果測定は割と楽でした。
これから免許取る人、1段階の学科が勝負よ。

仮免に無事に受かって、すぐに2段階に入ったのですが
キリのいいところで今日はここでおしまい。

投稿者 Minako : 23:19 | コメント (313) | トラックバック (0)

2005年07月25日

湯沢の湯治宿にて

7月3日

明日4日から糸魚川でカンヅメ生活に入る。
ここからだと集合時間に間に合わないので、前泊をすることにした。
都内の友人宅にお邪魔してもいいんだけど
折角だからもっと近くで温泉に入れるところがいいな。
と探し出したのが越後湯沢温泉。

どのみち新幹線で湯沢トランジット、はくたかで糸魚川と
いつもの(毎年夏に黒部に行くのと同じ)ルートなんだしね。

というわけで湯沢で思いっきり相変わらずの風まかせ
バックパッカーの血が騒ぐ(笑)宿を見つけ予約を入れた。
なんと、素泊まり25ドル。ウソです、2500円。海外のユースやYWCAみたいでしょ?

ホテルは贅沢なシティホテルが好き。
でも湯宿は素泊まりできて放置しておいてくれるところが好き。
なぜかって、いろんな人が入れ替わり立ち代り部屋に入ってくるのがいやで
なおかつ朝が苦手で和の朝食(ごはん)が食べられない私には
元々旅館って向いてないんだって、きっと・・・

さすがに価格の面から「大丈夫か?」と思ったりもしたんだけど
これが思いもかけず大当たりの宿。
う、黒の絞りで誂えてから一度も袖を通してない浴衣持ってくるんだった!
と思ってしまうようなクラシックな湯治宿でした。

湯沢の駅で降りるのは実を言うと初めて。
いつもここではくたかに乗り換えて黒部まで直行してしまうから。
つい先日、3月黒部に行った帰りには豪雪の土地らしく
また川端康成の「雪国」の舞台らしく一面真っ白な景色だったのですが
今回は初夏の湯沢です。

駅の構内には「ぽんしゅ館」という日本酒のミュージアムと温泉があり
荷物を置いたら飲みにこよう!と意気揚揚と宿へ。
人気のない道をトランク引きずって歩いていくと、宿発見。

とにかく部屋にはトイレもTVも何もないと説明があったので
どんな部屋なんだ?と不思議な気分で先払いを済ませ階段をのぼると
しっかりトイレもTVもあるお部屋にアップグレードしてくれていたようです。
ただエアコン(冷房)はなかったけどね。でも涼しかったので結局要らなかったな。

荷物を置いて夕食がてら駅に戻る。
ぽんしゅ館はまだ開いていて、早速ふらっと行ってみることにした。
何しろ酒は日本酒というポリシーの私は
全国の中で新潟の日本酒が一番好き!行かない理由はない(笑)
普段飲みなれた上善如水や久保田、寒梅から
他の地方には出さないスペシャルなお酒まで、新潟県の酒なら何でも売ってます。
美味しい!買っていきたい!と思ってはみたものの
明日から勉強でしょ?宿舎にカンヅメでしょ?と思ってさすがに自制しました。
(大学時代ベロベロに酔って帰ってCueシート書いてた人の発言とは思えません)

近くにへぎそばのお店があったのだけれど、それを素通りして夕食を買って宿に帰る。
今日は軽く食べて温泉を楽しむんだもん♪
旅に出ると適当に口に入れているか、スペシャルなセッティングをして食べに出るか
どちらか二択になってしまう、そして食の細くなる私は
今回は場所も場所なので適当に口に入れて満腹にしておしまい。

一休みしてお風呂に行くと、女湯の前にとても気になる小さな部屋発見。
古びた木の札にこれまた小さく「図書室」って書いてある。
RPGならここに手がかりがあるはず(笑)または金田一耕助風。
まだ外は明るいのにうす暗い畳敷きの部屋に入ってみると
ぽつんとこれまた年代を感じさせる書棚に真っ赤なボックスでそろえられた
「日本文学全集」がきちんと並んでいた。(写真にアップしました)

今にもよだれをたらしてがっつきそうな衝動を押さえて(笑)
とりあえず先にお風呂に入る。
(そうしないと本だけ読んで風呂に入らず滞在が終わってしまう可能性あり)
お湯も気持ちとろみのある、かけ流しの湯で温度もちょうど良く気持ちいい。
すでに入っているときから眠気を誘うような心地よさ。
でも、さっき発見してしまった全集が気になってしょうがなく
汗を流す程度で折角のいいお湯を飛び出す(←バカです)

湯上がり着を着て図書室にまた戻り、何を読もうか一悩み。
本当なら白秋先生が読みたかったんだけど、残念ながらなかったので
室生犀星を持っていそいそと部屋に戻る。
まだ文字が読める程度に夕陽が明るく、窓辺に置かれた古い肘掛け椅子に座り
黙々と犀星を読みふける。
ああ、やっぱ自前の浴衣着て読みたかったわ・・・

暗くなり文字が読めなくなってはっと気づいた頃には
とっぷりと虫の音さえ聞かれない静かな夜が湯沢には訪れていて
さらにTVの横にあった「雪国」をななめ読みし
犀星を返して今度は太宰を借りてきて読む。
温泉入って太宰、なんて贅沢~(笑)これで酒があったら言うことなし。
次に来るときは自前の浴衣と酒を持って数日滞在かな?

まるで昔祖母が住んでいた古い家に帰ってきたかのような
なつかしい空気でいっぱいの宿を
たった一晩で去らねばならなかったのは本当に残念で
結局早く寝るつもりが夜半まで全集を読みふけり、知人に万年筆で手紙を書き
(私は湯治に来た明治の文人か?)
次の日はまた湯につかってリフレッシュして宿を発つことができました。

・・・う、これを書いていてもまた泊まりに行きたくなってきた。

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2005年07月24日

旅行記さくいん 初夏の日本海編

例によってまた少しずつ今回の旅の顛末を書いていきますが、
さすがに3週間弱はいかにしても書ききれないので
一応今日は「こんなの書いていきますよ」って予告編。
旅行記に入れておくので、さくいん代わりにしてくださいまし。

ちなみに今回の旅のお品書きは
7月3日 自宅から移動開始 越後湯沢(温泉)泊
7月4日~17日 糸魚川にて免許取得のためカンヅメ(早い話が合宿)
7月17日 あまりに糸魚川が居心地良くなり1日延泊
7月18日 糸魚川からおとなり富山県、宇奈月温泉に移動し宿泊
7月19日 宇奈月を徘徊、その後富山市に移動、深夜バスで都内に向かう
7月20日 到着から直に免許試験場に行き、半徹夜のよれよれで免許取得し帰宅。
てな感じです。

今のところの執筆予定は
♪湯沢の湯治宿にて
♪楽しきは糸魚川の生活 その1
♪↑その2
♪宇奈月にて
といったところかな。
写真は抜粋ですでにアップしております。こちら

しかしこれだけの長期間の移動は久しぶりでしたので
体力気力財力の消耗激しく、まだ白昼夢状態です・・・(笑)
もうすでに仕事もしているので、そろそろ現実に戻ってエンジンかけないと。

投稿者 Minako : 00:13 | コメント (585) | トラックバック (0)

2005年04月02日

春浅い黒部にて・・・番外編&写真

紆余曲折あった(?)黒部の紀行文も今回で最終回。
感慨深いというかネタが尽きたというべきか(笑)
いつものように生息地が某施設(しかも徹夜)・Y氏邸限定ではなかったのが救い。

まずは写真から。

k-1.jpg

名水ポークのとんかつ。ジューシーで美味しかった。
とんかつの手前が塩コショウ。

k-2.jpg

陶芸体験をした「なないろKAN」のカフェから。
残雪と立山連峰がむちゃくちゃ美しく、この側は前面ガラス。
バンケットホールとしても使われるそうで、端にピアノがありました。
誰もいなかったのと、山があんまりに美しいので突如として1曲弾きたくなった私・・・(笑)

k-5.jpg

鉄腕DASHでTOKIOも通った、可動橋の「生地中橋」。
黒部は港が奥まっているために水路から船が出入りします。
そのためにこの橋が開閉する、というわけ。

♪番外編

★方言の巻

この黒部という土地に初めて降り立ってから早数年。
初めてこの土地に来たときには本当に「外国人」のような・・そうです。
土地の言葉が全然わからなかったのです。
また、いつも転がり込んでいる宿のぬしはとっても優しいので
土地の言葉が理解できない私と友人に合わせて
毎年3人の共通語である東京弁か標準語で話してくれていたのでした。
・・・しかし、オール地元人の中で動かなくてはならぬ私は
少しずつ言葉を覚えるしかなく。というか、必然的に覚えた。必要に迫られて(笑)
もう今年なんて何を言っているかはほぼ8割くらい理解できてました。
時の流れってスゴイ。

しかし一言も土地の言葉が話せないのに、毎年ニューフェイスの方に
「朝日?入善?黒部?魚津?」と当たり前のように
このあたりの出身だと思われるのは何でだろう(爆)

しゃー、ウーロン茶飲んどんがじゃないがけん。

コテコテの富山弁はこんな感じ(笑)

★即席雑貨屋ウンチク炸裂

今回お手伝いしたあるお仕事では、雑貨を売ったりしてました。
で、なんか地味に売れなくてかわいそうだな、と思ったタイの焼き物の香立て
「ベンジャロン焼き」と「セラドン焼き」という
タイを代表する焼き物で伝統工芸品にもなっているモノだったのですよ。
その素晴らしい焼き物の数々をバンコクで見て見まくった私は
さっそく興味をもって見ていたご婦人方にセールス開始!
「これはタイを代表する焼き物で、こちらがベンジャロン焼き・・・こちらがセラドン焼き・・・
に始まり、もう食器ヲタクの口は止まらない(笑)
その特徴はこうこうで、こんなステキな焼き物なんですよぉ!」
と締めくくるや否や皆さん群がって買ってくださいました(爆)

で、買ってくださったご婦人方に囲まれ
食器談義に始まり、タイの伝統工芸の解説に続き、
挙句の果てに「ウチにはタイの銀器があるんだけど、真っ黒なのよ・・・」
それはですね。
歯磨き粉を食器洗いのスポンジにつけてこすって・・
落ちなかったら銀器用のクリーナーありますけど、高いのでフルート磨きで代用して・・・

おいおい、私って何屋さんなの!?
と思いつつ買ってくださったのでサービストーク炸裂。
多趣味がこんなところでいきるとは思ってなかったわ(笑)

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2005年04月01日

春浅い黒部にて・・・その6

いよいよ本編最後、「温泉」の巻です。

♪温泉

今回は雪とともに温泉、それも「雪見酒」を期待して行った黒部行き。
ま、富山空港に着いた時点でそれ(雪見酒)はなしと思ってはいたものの
2箇所の温泉に連れて行っていただきました。
日ごろの疲れがまったりとした時間で大分癒されましたですよー。

1箇所目は「らくち~の」という以前にも一度お連れされた(笑)場所。
スポーツ施設とエステと温泉が一体化した、スパよりはもうちょっと庶民的な場所です。
前回と今回とは男湯と女湯がちょうど逆に入れ替わっていて
らくち~ののお風呂部分全制覇。むふ。
前回は暑い夏に来たので、内湯にいることができずひたすら露天でまったり。
その後暑さにぼーっとしていたのは言うまでもなく・・・。
今回は寒いから内湯で、と思いきややっぱりあつくて
ひたすら外の露天でストレッチをしたり、足マッサージをしたり
語りモードで昼間から空に星が見える時間までまったりだらだらと過ごしました。

お風呂から上がった後はマッサージ。ええ、疲れてますとも。どっぷりと。
私はリフレクソロジー(足&ハンド)で、お連れは普通のマッサージに。
もう本番直後で手なんかごりごり!足はまあいつものことだけれど
移動が長いと必然的にむくんでおまけに3日間の立ち仕事。
疲れもあり、始めの10分で眠りに落ちる。
気づくと手のマッサージが終わって起こされました(笑)
手なんて触られた記憶もございません。ええ。
1月の転倒で体がゆがんでるとはあちこちで言われていたけれど、
やっぱり疲れは左半身に集中しているそうです。>リフレクソロジストさん

らくち~のを出てみるとあたりはもう真っ暗。
ここの駐車場は電球でデコレーションされており、それがなんともいかがわしい(笑)
使っている電球が真っ青なのと、パステルブルーで
おそらくホタルイカをイメージしているんだろう、という結論に達したものの
その青2色が実に某カップル専用色物施設を想像させるもので・・・
ウソだと思う人!らくち~のに行ってみましょう(笑)

2箇所目は「金太郎温泉」新しい施設だそうです。
らくち~のとは別の意味で面白いお風呂で、温泉バカみなこの眠っていた本能めざめる。
こんなにうけたのは小桶園(メインの旅行記参照)・ユネッサン以来かも。

何しろ入り口をくぐると、岩で中が見えない。
まるで某ネズミの施設みたい(爆)おそるおそる中に入ってみると、
普通に色々な種類のお風呂がある。さて、まずかけ湯に内湯♪と
くるっ!と振り向いた瞬間、ぶっ!!!と吹き出しました。
某ネズミの施設の「大きな雷山」がリアル版でそこにあるんですもの。
本物の岩で出来た一面の壁、ロッククライミングできそう・・・
登ったところで見えるのは男湯なので、セクハラで捕まっちゃいますが。

ここでも露天でまったり、さらにまったり、色々な種類の湯に入る。
肩凝ってるし打たせ湯でも行こうかなーなんて移動してみると、そこはまるで
ガス室
打たせ湯なのにボックスになっていて、壁には一つスイッチボタン
天井から太いパイプみたいなものがにょきっと出てるだけ。
壁が暗い色のせいもあって、まるで強制収容所に存在したアレのようです。
(ダッハウで実物見てるからね。)
ぎゃあああ!!!おかあさーーーーーん!!!チクロンBがっ!!と
入り口ですっかりテンションが上がっていた私はバカを連発しつつ
あまりの気持ちよさにガス室で動けなくなっていたわけですよ・・・

で、温泉バカっぷりを発揮して帰ってきました。

・・・ですが、この話には後日談があって
やっとのことで帰ってきた放浪娘の私を帰るなり母が
「なんか顔焼けてない?」
えっ??雪も全くなかったし焼けるはずないんだけど?
ってよーく考えてみたら
2日とも太陽が高いうちから露天で長風呂
焼けて当たり前じゃん・・・顔洗ってから入ってるんだもの・・・
しかも、露天で日焼けは2回目だし。
前回は自宅近くの東伊豆の海岸にある風呂で友人2人と真夏に2時間語り
鼻の皮がむけるほどの激しい日焼けを体験したのでした。
学習しない大バカです。

次回は時間があったら「番外編」と写真を・・。

投稿者 Minako : 23:04 | コメント (483) | トラックバック (0)

2005年03月30日

春浅い黒部にて・・・その5

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到着した次の朝の風景。この後雪はあっさり溶けてまた春の街に。

♪雪

今回の旅の目的はいくつかあったのだけれど、メインは「雪」。
何しろラテン系伊豆人ですから(笑)
毎年冬になると、雪が見たくてたまらないのです。
一面銀世界は永遠の憧れ。いや、マジです。

で、美味しい寒ブリと一面の雪景色につられて黒部に行ったわけですが、
当日は毎回フライト搭乗時のセオリーとして
(いつも何かしらトラブルが起こるのです・・・このブログにも書き込み済み)
関東はこの冬一番の大雪、伊豆の自宅でさえ半分粉雪
(伊豆で粉雪はありえない)が舞っていました。
南国の電車はもろに遅延、東海道線も全部うっすら雪景色
羽田に向かう京急のレールにすら雪が積もっていました。
新しく出来たターミナルに着いてチケットを受け取り
バタバタと搭乗口を過ぎると、滑走路にも雪が残ってる。
黄色いポケモンジェットがただの黄色の飛行機になってたもんな・・・(笑)
何とか定時から10分遅れでフライトが決定。よかった、欠航しなくて。

・・・と羽田でさえこんな状態なんだから、富山空港は一面銀世界!?
わくわく、ドキドキ。

乱気流で見事に遅い昼飯を食いそびれ、高度が下がるにつれて
窓の外には少しずつ日本海が目に入ってくる。
あれ?
普通に、休耕田がいっぱい・・・?
そうなんです。富山空港にも、富山市にも
なーんにも雪はなかったのでした。

毎度毎度の事ながらフライトにはトラブルがつき物で
まるで示し合わせたかのように事件が次から次へと。
今回も出発の前々日に突然の連絡を受け、現地では大変なことが起こっており
一体どこまで私って飛行機と相性悪いの??
と大きな荷物を抱えため息でANAのボーイング機に乗り込んだのでした。

ああもう、誓います。
陸路で行ける場所にはみなこ、絶対飛行機乗りません。

で、富山空港に着いてみるとやっぱり雪はない。
羽田でさえ雪が積もっていた滑走路もきれいに乾いている。
そのまま富山駅ゆきのバスに乗り街を走るも、夢はどんどんうちくだかれる。
あああああ・・・・・・・。(←百万回目のため息)

結局滞在中に雪を見たのは着いたその日、ガストで遅い夕食をしていた時のこと。
外を見ると突然激しい雪が舞っているではないか!
止むかな?止まないかな?って思っている間もどんどん雪は降り、
帰る時間になっても雪は降り積もる。
初めてあんな大雪(私にとっては)の中を歩いたよー。
楽しみにしていた雪なのに、重たくて冷たくて(笑)顔に当たって痛い!
あんな中で歯を見せて笑える冬ソナ役者陣って凄いわ(爆)

次の日の朝だけ一面の銀世界。
誰かの祈りが、それとも私の祈りが天に通じたのか。

ですが結局次の日も幸か不幸か好天に恵まれ、雪はすぐに溶け
私はそれ以後一度たりとも滞在中に雪を見ることはありませんでした。
(積もっている場所には連れて行っていただきましたが・・・)
基本的に旅行は晴れ女なんだよね、自分。忘れてた。。。

だってね。
この旅の日程を決めるに当たって、常宿の主殿とやりとりをしつつ
雪楽しみー♪ってのがバレバレなわけですよ(笑)
だって、雪を見に行くっていうのも目的だったわけですし。
で、散々去年もこの時期は雪が降ってただの、外では雪が積もってるだの、
今日も雪だのって私をあおってあおりまくってたんですよ。ぬし。
そんなこともあって物凄く楽しみにして行ったのにー!くぅー!!
だまされた私が悪いのね(笑)多分。

で、あちらでお話する機会があった在日のタイの方お二人と
雪を見たくってー、って言う話をしたら盛り上がる盛り上がる。
今までにも友人には南国、ベトナム、アジアンリゾートと色々言われた伊豆は
とうとうタイと同じになってしまいました・・・(爆)
ま、いいや。雪が見られんことには変わりない。

次こそはピンポイントに冬に行ってやるー。

投稿者 Minako : 23:49 | コメント (376) | トラックバック (0)

2005年03月22日

春浅い黒部にて・・・その4

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朝日町ヒスイ海岸にて。

♪ヒスイ海岸にて・・・

いつも特急電車で通り過ぎるばかりで、
一度も足を踏み入れたことのなかったヒスイ海岸。

以前に一度だけ、黒部の海に連れて行ってもらったことがありました。
暑い夏の海は深く蒼蒼しくて、トビウオが飛んでいました・・・
見慣れたスカイブルーに霞む太平洋の海とは違って、
もっと重量感と存在感に溢れる日本海。

訪れた日は伊豆の実家かっ?と思うほど本当に暖かく
春の陽気で暑いくらい。
いつか一度だけ見た初冬の日本海の鉛色とは違って
春の訪れを感じさせる深い蒼色。
高く雲ひとつなく晴れ上がった明るい空とのコントラストがとてもきれいでした。

写真に写っている方は翡翠を探しているおじさん。
「ひすいありますか?」と話し掛けてみたところ、「ないねえ」と。
ないのか・・・(苦笑)
拾えたらラッキー、と思ってたのに。
でもこの海岸は小石の浜なので、永遠に拾えない気がする(笑)
ざるで水をすくうような感じかもね。

毎年黒部への移動中は日本海が見えてくると同じ話。
そう、何度も書いているので読んだこともある方もいらっしゃるかと。
「松本清張」と「森村誠一」です。
私は「砂の器」のあの親子を思い出し(笑)
友人は「人間の証明」の麦藁帽子が飛ぶシーンを思い出す、のアレです。
今回の海はどちらかというと麦藁帽子が飛んでいきそうな明るい空。
どこまでも新潟方面に向かって続く海岸線は本当に明るく
霞む崖の先から帽子が飛んできそう・・・(ミステリ読みすぎ)

生まれた時からそばに海があって、
生まれた時から生命をたたえた水に囲まれて育ったわたし。
しんどい時、楽しい時、黙想したい時、いつでも海に行くと不思議と落ち着く。
今回も高い空と蒼い海を見ながら海岸を歩いて
遠い記憶をたどりながら、気分がすーっと落ち着いていくのがわかる。

世界中どこに行っても、海は海。

投稿者 Minako : 21:25 | コメント (371) | トラックバック (0)

2005年03月16日

春浅い黒部にて・・・その3

なんだか途中で日記を挟むと、書きたいことを忘れそうになってきたので
このまま連載で突っ走ります。

今後の執筆予定
★はじめての陶芸
★温泉
★雪
★朝日、ヒスイ海岸にて
の4本です。(サザエさん風)

なお、今回の旅はカメラを忘れたので
携帯で撮った画像数枚を写真館ではなく、ここにアップします。
画像汚くてごめんなさい。

♪初めての陶芸

今回は観光するチャンスに恵まれたので、
黒部のご近所朝日町にある「なないろKAN」で陶芸をしてきました。
・・・と言っても、ドシロウトであるわたくしに
土づくりができるわけもないので手びねりで「成型」するだけ。
これがまた、楽しーーーーーーい。
一晩どころか、一生これやってたい。
ってくらい土の感触が気持ちいいの。
温かくて、やさしくて、水と混じった土っていつまでも触っていたくなる。
手びねりで作り始めた椀はいつしか片口になりたがり、
私もそれに向けて形を整えていく。

なんとなく「創る」作業って根底に流れるものは同じなのよね。
自分でコントロールできるのは半分くらいで
あとはその「モノ」が「完成形」を目指して自然に形が整っていく。
こんな風になりたいなー、ってのがなんとなく読めてくるまでは大変で
それが読めてきたらあとは成型するだけ。
もう1年もお休みしている(苦笑)書道も
筆先は100%コントロールするのは無理だもの。
ある程度は体の感覚で動かせるけど、あとは水や空気、紙、墨
色々な条件がその先を支配して完成形へと導いていく。

で、今回の土も途中までは「こうなりたいな」って声にしたがって
夢中になって成型を続けていたわけですが、
最後の片口の「口」の部分になって、止まってしまったのです。
うーん、完成形が見えてこない・・・。
そのうち先生が適当にちゃっちゃと手を入れてくれたのですが
最後は「気が済みましたか?」と
迷いの中にいる私の心をずばっと読まれ(笑)
何度もダメ押しをされたので満足!とまではいかない段階だけれど
とにかく完成はしました。はい。

で、ほんの一つまみだけ余った粘土に
先生が足してくれてもう一つ小さな「香立て」を創ることに。
もう時間もないし、粘土もないし、乾いてきたし(気持ちいいからって触りすぎ)
半分以上先生につくっていただきました・・・。

焼き物は和洋問わずいやになるほど量を見てきているので
目だけ(だけ、ってのがポイント)は肥えているわたし。
母が以前陶芸体験してきたときは
家族で喧喧囂囂のダメ出し集中砲火だった、んだよね・・・。
私のもそうなりそうな予感(苦笑)
しょうがないよねー、作家の一点ものとかにかなうわけがない。


突然ですが、明日に続く・・・

投稿者 Minako : 22:48 | コメント (525) | トラックバック (0)

2005年03月15日

春浅い黒部にて・・・その2

はい、気分が乗ったので続きです。
食べ物シリーズで。

♪やっぱり酒
富山県、お隣新潟県は米どころ、イコール酒がうまい。
私が一番好きなのが久保田や越の寒梅などの新潟のお酒なのですが、
富山のお酒も負けてません。
一昨年アルペンルート・ツアーの時には母が満寿泉エムをいたく気に入り
そしてなぜか最寄のスーパーでは銀盤が売っていたりと
妙に縁があるのですよ、富山県のお酒。
というか、銀盤だし黒部のお酒?
黒部は米も美味しいし、水も美味しいので水の味が強いお酒です。
新潟になるとコシヒカリ系の甘味が強い米の味、まったりしたお酒になるんだけどね。
近所のスーパーはホントに普通のお酒コーナーで
日本酒なんてほんの1畳くらいのスペースしかないのに、
なぜか黒部のお酒(銀盤)がある。変な偶然。
で、銀盤はおなじみなわけです。
毎年夏に黒部に行くときには、居酒屋で打ち上げがセットで
その時には大抵立山を飲みます。というか、他に選択肢がない(笑)
今回も別のお店に行ったのに、やっぱり立山。
新潟(局地的)における寒梅みたいなものか?と思いつつまた立山を頂きました。
ですが、お隣にいらしたスタッフの方が紅ズワイガニの甲羅を与えてくださり
ひとりで甲羅酒!う、うまーーーーーーーーーーーー。
甲羅酒って最高。
居酒屋のおじさんにはのんべえ呼ばわりされるも、気にしない♪
カニの甲羅とイセエビの頭は酒がよく合う。そして悪酔いしないのだー。
いつも日本酒にお付き合いくださる方がおらず、かなり淋しい思いをしていた私も
甲羅酒でむちゃくちゃごきげん。(食べ物さえあれば、ってやつ。単純)
帰りには皇国晴とにごり酒(カップ)を買い、電車に乗ったものの
意外に混雑しており飲めなくてまだ家にあります。
飲みたいのに夜仕事がつまっててまだ飲めないんだよね・・・・。

酒の話だけ異常に長くて性格が出ておりますが
久しぶりにカクテルなんかも頂いてみました。いつも日本酒だから。
わたくし日本酒ひとすじになる前は、カクテルにはまって
自分でもシェーカー振ってましたので(笑)
創作和食のお店に連れて行っていただいたときに
久しぶりにロングを半杯。それも「さくらアスティ」
(いつも飲んでるのと変わらないって?それは気のせい。きっと)
ショートだと量が多くてイヤになり(氷が溶けるから)
語りモードを察してロングだと飲み切れなかったりする・・・。カクテルって。
ビトウィーン・ザ・シーツ(意味深なので普段あまり飲まない)くらいの
超強くて量少ないのだとぬるくなっても美味しくてがっ!と飲めちゃうのになー。
大好きなバイオレットフィズ(ショート)は大抵置いてないしー。
ま、さくらアスティは予想通りの味で(よく飲んでるし、アスティ)美味しかったです。
古典的に春を楽しむという雰囲気ですわ。
たまには日本酒以外のお酒もいいものですね。

♪一口しか食べられなかった・・。
今回お手伝いしたイベントではこのイベント限定の食べ物が出まして
それをひたすら作りつづけた私。
料理好きだし、鉄板みると落ち着かないし(笑)
つい手を出してつい作っちゃってついハマっちゃって・・・
と気づいたらかなりの腕前になっておりました。
試作の生地を食べてこの段階で結構美味しいかも、って思ってたので
自分用に買おうと思いつつ先に作っていると
お客様が来られてそっち優先にしたり
横から見ていた他のスタッフさんに「美味しそう!」って買われたり
最後冷え切った一口しか自分のお口には入らなかったです(苦笑)
ま、味の足し算で味はばっちり三種類ともわかるけどね。
でもできたてのアツアツを食べたかったのにー。

いつもそうなのよねえ。料理は作ることとか分配することが先で
自分の口には気づくと何も入ってないとか。
今回もあまりに熱心に作りすぎて、
(自分にとって新しいレシピだから気づくと夢中になってた)
お客様には「普段お店やってらっしゃるの?」と言われ
このタネの乗せ具合が絶妙!とスタッフにおだてられ
調子に乗って作りすぎた。うーん。

他にも温かい飲み物のサーブにはボーンチャイナのカップで
趣味:食器(ここを読んでる人には説明の必要もないよね。)
と言う私にはぴったりの生息地だったのかも・・・・・。

次回に続く。(いつだ?)

投稿者 Minako : 22:59 | コメント (449) | トラックバック (0)

2005年03月14日

春浅い黒部にて・・・ その1

黒部に滞在中のレポートを、いくつかに分けて書いていきます。
途中気分で日記が挟まったりしますが、
「旅行記」というカテゴリにまとめて放り込んでおきますので
全部を通して読みたい方は旅行記をクリックしてくださいね。

今回は珍しく長期滞在だったので(6日間)
普段限られたところにしか生息できなかった(笑)私も
お姉さま方のご好意で色々連れて行っていただき・・・

今日は「食べ物」について。

★名水ポーク
★天然水
★やっぱり「酒」
★作りつづけて一口しか自分で食べられなかった創作料理

これが印象に残った食べ物でした。

♪名水ポーク
名水ポークとは「どっちの料理ショー」にも取り上げられた究極の食材。
名水の街である黒部の甘くて澄んだ水を使った
美味しい豚肉を贅沢に使ったとんかつを頂きました。
普通の豚肉より脂身が少なく、赤身のきめが細かくジューシーで
歯が要らないほどのやわらかさ。
普通「肉のやわらかさ」っていうのは「脂身の多さ」に比例するのですが
この名水ポークはびっしり繊維の揃った赤身なのに
歯が要らないほどやわらかいんです。
口当たりは全然水っぽさを感じないのに、水分が多いのだとか。
はじめに塩コショウで食べてみてください、って店員さんに言われて
とんかつソースで味が殺されないうちにってほおばってみると
んまー!
全部ソースじゃなくて塩コショウで食べてもいいくらい。
ちなみにこのお店、お味噌汁には桜花が入っておりましたが
リアル桜花の咲き乱れる場所から行った私には
「オイここはまだでしょ」と突っ込める一品(笑)でした。
ヘタすると全国で桜花・桜葉生産量一を誇る「松崎産」だったりして、ね・・・。

♪天然水
黒部は言うまでもなく名水の街。
名水を汲める「スタンド」に連れて行ってもらいました。
私も自宅では天城の海洋深層水(と同じ成分、硬水)の天然水を使っていたり
水に凝っているので、美味しい美味しいと単純によろこび。
一昨年室堂で飲んだ水は最高にとろ~っとした甘い水で
こちらのお水も立山連峰のお水、やっぱり気持ちとろみと甘味があるお水。
こういうお水で淹れた珈琲は透き通っていてみずみずしく
ほんのりとした上品な甘味が加味されてとても美味しいのです。
私好みの「超苦くてがっつり濃い」コーヒーを入れるには
真逆の硬水(一番はコントレックス)が合っているのですが
普段縁のない、水の味が存分に主張されている上品なコーヒーもまた
それはそれで本当に美味しいのです。
水出しで砂糖も入れずストレートで飲めるくらい。
次のお休みに水出しで飲もうと、最後に1杯分だけまだとってあります。

(気分がのれば)明日に続く・・・

投稿者 Minako : 22:31 | コメント (435) | トラックバック (0)