温泉バカのある一日@箱根ユネッサン

 

 すっかり恒例になった、突発的発作的温泉バカ旅。
今回は日本連泊振興会(只今会員3名・随時募集中)の核メンバーの1人が海外逃亡中のため、
連泊活動も休止中であったはずだった(笑)しかし・・・・

 山の手も眠る、午前4時前。
徹夜続きで前夜ならぬ前夕から前後不覚に眠り、農耕民族の先祖の遺伝子の賜物であろう早朝の
さわやかな目覚めとほぼ同時に、メンバーの一員から携帯に助けを求めるメールが入った。
「ダメだー!死ぬほどユネッサンに行きたい!」
ここまで言われては、温泉バカの私とて放ってはおけない。幸い、互いに職も大学もなくヒマな身。
お互いどうせこんな時間まで起きている&起きてしまったのだ。
これは温泉の神様に見入られた運命・・・。早速ネットでリサーチし、開館が9時であることを知る。
ユネッサンといえば、今年元旦にオープンしたての温泉テーマパーク。
テーマパーク=バカになるしかない、温泉=アホになるという図式ができてしまっている
私たちにとって、温泉テーマパークというのはバカとアホになる究極の合体施設なのだ!
もうここまで来たら戻れない。戻るつもりも毛頭ない(笑)新宿駅で待ち合わせて、いざ箱根へ!

最寄駅にて。都心の朝焼け。

 そうは言うものの、行きは箱根湯本まで急行+バス。約2時間半で、小涌園到着。
途中の山道はまだ雪が山の、斜面の、つづく道の、枝枝の輪郭をなぞっている。
箱根に程近い、というか十国峠を越えた向こう側の伊豆半島在住だった私にとって、
箱根という土地はおなじみ。ドライブや遠足、デートコースなんだもの。
電車で来るのは昨年の秋に続いて2度目。加えて、相方も同じ。
そんな私も一度は泊まりたい小涌谷にある小涌園。その中にある温泉湯〜とぴあも前々から
狙いを定めていたのだけれど昨年に改装、続いてユネッサンの誕生と、ますます温泉欲(?)を
刺激される場所になっていたのでした。ついに念願かなったり。

 ユネッサンについたのはまだ開館前。東京から来てこの時間。普段の私たちとは別人である。
9時の開館をじりじりとはやる気持ちを押さえつつ待ち、9時と同時にチェックイン。
もちろん宿泊組をおさえて1番のり(笑)なんて、温泉バカな二人。

 人少ない、というか誰もいないユネッサンに水着で一番のり。
入り口を抜けると、そこは見渡す限り温泉(笑)まず手始めに、「神々のエーゲ海」と名づけられた
一番大きなプールくらいの温泉から。ここでお気づきと思うが、ネーミングも非常にナイスである。
「水の神殿」「ドレミの泉」等々。人がいないうちに、とマッハの速さで全部をまわる。
まるでプールサイドを走って怒られる子供のようである。
アラベスクが美しいハマム、浮くのは楽しいが傷にしみる死海風呂、贅沢な足湯・・・。
驚くことに、全部を一通りまわり終えると結構な数の人がもう入館している。まだ9時半よ?
世の中暇人が多いのね。

 勢いよく増殖する暇人を尻目に、次のミッション「湯〜とぴあ」へ。
ああ、夢にまで見た湯〜とぴあ。ああ、やっと来たわよ湯〜とぴあ。
まだ雪も溶け出さない時間に湯〜とぴあに行ったのは実にバカな行為だったのだが、温泉バカは
これくらいではへこたれない。何を隠そう、湯〜とぴあは全屋外温泉なんだもん(爆)
石段を登るにも寒さで凍えながら、それでも温泉を回りつづける正真正銘のバカたちである。
薔薇風呂、ツボ刺激足湯、ヴィーナスの風呂(あたしの風呂?)、洞窟サウナ、水露天と多種多様。
私が気に入ったのが酒風呂とコーヒー風呂。嗜好品で1、2番のこれを入れるのは反則だ、
くらいのお気に入り。三度の飯より何よりコーヒーが大好きな私。もうここから出られない。ああ。

 湯〜とぴあを満喫すると、もう腹が鳴る。念のためいっておくが、この時点でまだ10時半。
恐るべきスピード(笑)ユネッサンにもどり、ケバブバーガーでブランチ。統一性のないパークよ。
ここでちょっと。入館の際に、カギならぬ時計状の番号つき札をもらうのね。
それがロッカーのカギであり、電子決算可能な魔法の時計(?)。ジュースの自動販売機だって、
その番号部分をリーダーに通せば買えちゃう。退館時にまとめて清算キャッシュレスってわけ。
お金を持ち歩かなくていいんだけど、その分使っちゃうんだよね・・・。落とし穴。
ブランチして、食休みしてからマッサージに。台湾式を体験してみたい相方と一緒に足マッサージ。
シンガポールでやったんだけど、かなり痛いんだよねぇ台湾式。
予想通り、二人絶叫。こんな痛かったっけ?こんなに痛くなかったよー。終わると内出血・・・
あーあ。(後日談:もみかえしがかなりきておりました。要注意。)

 食休みを終えると、ユネッサンにはかなりの客がひしめいていることに気づく。
そのほとんどが家族連れか(バ)カップル。どちらにしてもうっとおしいので、早々に男女別の湯、
「森の湯」に移動。ここの露天といいヒノキ風呂といい、広々として気持ちがいい。
外に出ると、たる様の一人用湯桶が目に付く。五右衛門?と思って入ってみると、ちょうど
人肌程度のぬるい湯。これならずっと浸かれそう〜。張り切ってまわってみるが、食後というのも
あって、けだるさと睡魔が私たちを捕らえてはなさないので一旦上がって休憩所で昼寝。
しかし、外には雪が残っているだけあって寒さで目覚める。
 寒くなったので、再び入浴。
先に入った相方を見失ったので、目立つようにと外の五右衛門(?)で待機。これなら目立つか?
と思ったのだが、全然気づかなかったらしい。わざわざ捜査に来たもの(笑)
笑い事じゃないね。すまんすまん。

 森の湯には若いお姉ちゃんが多くて、そのせいかマナーがなっていないように思われた。
というか、今の大学生くらいの女の子って銭湯とか温泉とかに行ったことがないのかなぁ。
うちも相方んちも実家は温泉地だから、当たり前だと思っていることが結構できてないんだよね。
タオルって普通湯船には入れないとか、体流してから湯船に浸かるとかさ。旅番組では必ず
女優は体隠して入ってるからその影響もあるんだろうけど、そこまで隠すんだったらさ、
最初から入らなきゃいいじゃん、森の湯。水着で入れるユネッサンに行けばいいのに。
っていう女の子がちらほら。でもそういう子に限ってかなりのふっくらさんなのだな、これが。
半分しか隠れてないって。オイオイ。

 森の湯を上がると、もう夕焼けが迫る時間。慌てて準備をして、小涌園をあとにする。
お金があったら泊まりたかったよ〜、小涌園。また来るよ!絶対。

 

 

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