眠らない 眠れない街ソウル 

日程:00・12・27〜29 2泊3日
宿泊:ソウル市内 セントラル・ホテル(最寄駅:地下鉄1・3・5号線鐘路3街)

1日目

 私にとっては早朝10時に、相方と日暮里駅にて待ち合わせ。
貧乏な私たちは、もちろん京成スカイライナーである。成田エ○スプ○ス?夢のまた夢よ・・・。
さらに貧乏旅のときは、JRの快速『エアポート成田』に格下げである。そこまでするなら、
海外旅行になぞ行かなきゃいいとふと乗っている間に思ってしまったりする。
だけど、NEX(成田エ○スプ○スの略称ね)って、東京駅から3千円もすんのよ!?
スカイライナーは、2千円弱。そして快速だと、950円。同じ場所に行くのにこの差。あなたならどうする。
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 空港について、航空会社のカウンターでチェックイン。貧乏なため、むろん大韓航空である。
年末とあってぼちぼち混みはじめていたが、なにしろここは古い、第1ターミナル。
離発着は今、ほとんど第2なのだ。海外に初めてでた10年前から何度も旅行やらなんやらで成田には
カネを落としつづけているが、未だキレイでお店がたくさんの第2には行ったことがない。
なんてこった。あの空港税を返せ。といいたくなる。いいかげん。
隣のカウンターに目をやると、『シチリア島と青の洞窟8日間』だって。いいなぁ、年越しのイタリア。
でかいスーツケースの人々を一瞥して、貧乏人はささっとチェックイン。昼時なので、めしに行く。
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 このときは卒論の疲れでひいた風邪がもう1週間をこしていて、かなりゴホゴホ咳き込んでいたのだが
食堂に入ると、何も言わずに喫煙席に案内される。となりの人が吸い始めたタバコで、さらにのど悪化。
せき、薬を飲んでいるにもかかわらず止まらず。ていうかさー、最初に聞けよな?サービス業でしょ?
そう、第1ターミナルの蕎麦屋だよ、蕎麦屋!アンタだよ!!
そうこうするうちに、飛沫感染?したのか、相方もだるそうな様子。薬を、仲良くわけあう。
突然、フライトが押し(つまり遅れる)だという情報。ソウルを出たのが遅かったらしい。
そして、いよいよ搭乗。相方、初海外&初飛行機。ドキドキしてるよ、なんか。でも、大韓航空だよ?
自分の命をはったルーレットをしている気分。ああ、神様・・・。
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 思ったより飛行機は快適。古そうだけどね。機内食(おやつ)も、チョコレートいっぱいにほおばって
かなり満足。2時間半だよ。東京から2時間半って、実家帰るのとほぼ同じじゃん。
飛行機のルートがかなり面白くて、私は成田からソウルまで日本海を対角線上に飛ぶと思ってた。
けど、実際は鳥取付近まで日本上空を飛んで、ソウルまで北上というルート。あいにくの曇天で、
フジヤマ見えず。けど、鳥取砂丘は見えたぞ!はじめてみた。衛星ランドサットに乗っている気分。
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 ついにソウル、金圃空港に到着。来年からは空港も新開拓地に移転するらしい。
『本日のソウルの気温は、最低気温−10度、最高気温、2度でございます』えぇ、ウソでしょお!?
南国伊豆生まれの私、前人未到。マイナスだってよ。しかし、相方雪国生活長し。くそぉ。
この寒さに対する感動ともいうべき感情が伝わらん。ちぇ。ガイドさんと外に出ると、雪が舞っていた。
ホテルまで送ってもらう。ほんとならここで免税店案内が入る予定が、フライトの遅れでボツ。ちっ。
ホテルについて、荷解きもせず夕飯と第1目的のメガネを買いに、地下鉄で南大門に向かおうと・・・
鐘路3街まで歩く(すぐそこ)んだけれど、路面凍結。水溜りなんかない。全面モロ氷である。
雪のおかげで湿度が高く、のどや肌にやさしい寒さ。思ったほど寒くないや。
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 地下鉄の駅について、きっぷ(600ウォン)を買おうと券売機に並ぶが、硬貨オンリー。
窓口に並んで、駅の名前を言うが、当然というか(語学、ハングル優もらってんのになぁ)伝わらない。
横を見ると、みんな日本人の感覚で言うとけんか腰で窓口のおやじにむかって叫んでいる。
ああ、怖いよー。おかあさーん。オーストラリアのママー。日本語・英語には無い勢いだわ。
普通に話しているのに、それがけんか腰ってどうかね?ま、郷に入ったら従うよ。ちっ。
バンコクでも思ったが、なんで券売機は札が使えないわけ?日本もタイも韓国も札の種類はかわらん
のに、どちらの国も券売機は硬貨専用。券売機作る技術があるなら、札使えるようにしてよー。
バンコクは英語通じるからまだいいけど、ソウル、全然通じない。日本語のほうがメジャーらしい。
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 地下鉄に乗る。日本よりこぎれい。トイレも安心して使える安全さ。東京より安全だと思う。絶対。
しかし。どこにも英語表示がない!ハングルと、その読みと思われるアルファベットの羅列。
読みがわかってもしょうがないじゃん(笑)英語で書いてくれないと、さ。英語しゃべれりゃ困んないよと
思っていた私、傲慢でございました。今度からはちゃんと予習します。ハイ。
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 南大門につく。まず、腹ごしらえ。ガイドブックに載ってた、水キムチのおいしい焼肉屋に行く。
本場の焼肉ってどんなだろうって思ってたけれど、これがめちゃくちゃ踊りだしそうに(?)ウマイ。
肉は甘口。サンチュにおばちゃんが焼いて切ってくれた肉と、辛みそと、タレのなかのニラ(私はニラが
大好き)を押し込んで、ぱくりと一口。ん・・んまい・・食べ方を知らない相方にレクチャーしながら食べる。
よほど私が美味しそうに食べてたのか、おばちゃん満面の笑み。水キムチも、コレ絶品。
用がなくてもこれだけを食べにまた来たいよ、ソウル。ああ、生きてて良かったぁ。
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 腹が膨れて、目的のメガネ屋さんに。ん、日本人ばっかり。まるでメ○ネスーパー(笑)
お姉さん、日本語堪能。私と相方の顔をさっと見て似合うめがねを数百(山のような)のフレームの
中から選んでくる。これが実に、セレクトが上手。うっかり乗せられて、私は7gという超軽量フレーム
相方はアルミフレームに決定。しかし、相方、めがねがないと生活できないほどのド近眼。
普通なら30分でできるのに、相方のはレンズにかなりの圧縮をかけないといけないらしく、それだけ
時間がかかるのだそう。なんとかがんばって45分で作ってくれるって。ありがたいわ、お姉さん。
値段は私のが1万、相方のが1万4千円。安いかな?くらいにしか思ってなかったけど、あとで相方に
聞くと、日本の半値だという。そうなのかー。さすが、ソウル。
 その間、南大門市場を散策。念のため言っておくと、この時点で夜の9時半まわっております。
しかし、眠らない街ソウル、そこは夜に強し。あれ?まるで某大学の二文のようじゃなくて?ねえみんな。
夜型人間の私にとっては快適な街。ぶらぶらして、ファミリーマートに入って明日の朝食を調達。
パンと、飲み物。でも、摩訶不思議な飲み物がいっぱい。牛乳のコーナーにコーヒーの絵で、コーヒー
ミルク。じゃぁ、栗の絵と、松の葉の絵のびんは?栗オレ?松葉オレ?うーん。
大体フルーツ加工ものがまったくダメな私は飲めるはずも無いので、相方に栗オレを押し付ける。
私は無難にコーヒーミルクとカステラ。それを買ってメガネ屋に戻ると、メガネができていた。
地下鉄の終電(11時)に間に合わなかったので、タクシーでホテルに帰る。終電早くないか?ソウル。

2日目に続く・・・。

 

 

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