「音楽歴」って書くとなんだか芸歴みたいだけど
音楽と私というのは、ヒトとミトコンドリア、植物と葉緑体(なんだかわかんなくなってきたぞ)
というように、細胞、遺伝子レベルでのかかわりといってもよいでしょう。
ミクロが、マクロを形成する。
音楽は私というマクロの一部分を形成するミクロの粒子。

胎内。初めてクラシック音楽に触れる。衝撃。
おそらくラヴェルのボレロあたりだったと思われる。
(実家にあるクラシック全集のレコードがペラペラになってたから…単純?)

5歳。1年間ねだり続けてピアノレッスンを始める。


 小学生のわたし

入学して間もなく、合唱の初伴奏。このときが初ステージかな?
高学年になり合唱隊を募った時、歌が歌いたくて合唱メンバーに加入したのに
それまでの経歴を買われて(?)伴奏を押し付けられてしまう。
パートは一応ソプラノだったけど、実質音出し要員でちっとも歌わせてもらえず不完全燃焼。
好きと言えばベートーベンの交響曲5番、「運命」。飽きるまでレコード回してました。
ピアノは好きだけどいわゆる練習曲が大嫌いで、発表会前数ヶ月以外は練習をしない毎日。
ツェルニー教則本を幾度燃えるゴミに捨てようと思ったことか(笑)

中学生のわたし

倶楽部でテナーリコーダーを受け持つ。
相変わらず年に一度の合唱と言えば伴奏役。歌いたい熱、さらにヒートアップ。
聞くほうは、専らモーツアルトに夢中。
今考えると、クラシックの有名どころは小中学生のころに全部飽きるほど聴いてたんだな〜。
ピアノ・・さらに教則本に嫌気がさすなかで、大好きなショパンとの出会い。
教則本の中でもソナタは割と好きだった。
リコーダーといい、この頃から古典好きが始まってるのかも。

高校生のわたし

金昌国のコンサートで聞いたビゼーの「メヌエット」に影響されてフルートを始める。
ランパルの演奏会を聞いてさらにフルート熱ヒートアップ。
高校では学校行事、音楽の授業と全てピアノ伴奏のため、校歌すらまともに歌えない生徒となる(笑)
一方、レッスンはショパンに夢中。幻想即興曲、エチュード、ノクターン、ワルツなど
レパートリーをせっせと増やす。
あとは記譜法の原点、バッハ。2声と3声のインベンションが面白くてたまらなかった。
やっとこのあたりでハノンの良さがわかったらしく(遅い)
毎日のスケールとアルペジオ練習が好きでした。

高校卒業とともに、ピアノ師事を止める。

大学生のわたし

ルネッサンス合唱をレパートリーとする「アンサンブル・プワソン」に参加。
最初の一年は室内楽アンサンブルでフルートも同時並行。それが自然解散となった後は
トラヴェルソ(バロックフルート)を少しかじる。
その後、卒論の関係で宗教音楽研究所に出入り。
あまりに忙しくなりトラヴェルソもやめる。
3年次から卒論の勉強と称して研究所に入り浸り、やっと念願の歌どっぷり生活になる。
・・・ところがグレゴリオ聖歌は5線譜ではなく4線譜、アラビア語もびっくりの古ネウマに毎週悪戦苦闘。
卒論タイトルは「グレゴリオ聖歌セミオロジー」。

院生のわたし

相変わらずグレゴリオ聖歌にとりこ(笑)
丁度レコーディングを控えていた研究所のドイツ音楽修行の旅に参加。
G・ヨッピヒ先生に指導を受ける。修道院で初めてグレゴリオ聖歌の聖務日課とミサを体験。
卒論が終わったのを契機に本格的に声楽のレッスンを受け始める。
そして、どんどん下っ腹に筋肉はついていく・・


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