邦楽



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ヘッド博士の世界塔
アーティスト フリッパーズ・ギター
シーン別 ノリノリ
オススメ度 超オススメ
コラム
小沢健二と小山田圭吾がやっていた、今となっては伝説のパーフリ。
私が聴くようになったきっかけはオザケンからです。
オザケンの音楽も結構好きなんだけど
彼の世界観や言葉の選び方が特徴的で、私とは異質という意味で惹かれます。

小山田圭吾の「カラー」とオザケンの「カラー」、良いところがバランスよくミックスされて、パーフリを色で表現するならばスペクトルのような「虹色」。
その中でもこのサードアルバム「ヘッド博士の世界塔」が一番お気に入りなわけです。
フレンチ・ポップの香り漂うファーストアルバムから時を経て、音楽がパーフリ流に練れ言葉は含蓄を増す。
一言で表すならばそんな感想です。
この中の「Dolphin Song」がめちゃくちゃ好きで、
「ほんとのこと知りたいだけなのに 夏休みはもう終わり」
という言葉が私の人生における重要なキーワードになっております。
いまだに人生の夏休み?だしね。

例えば人生の中で迷いを感じ、自分の中に混沌を見出す。
そんな時間を表しているように私は感じます。
オムニバスドラマをさらにカットごとでシャッフルし、わけわかんないけど流しちゃえ、的な。
だけど一コマ一コマの中にキーワードは隠れているし、その中でどの言葉が自分に響いてくるかは聴いてみてのお楽しみ。
私はそんな楽しみ方をしています。
椎名林檎が地べたに這うような現実と向かい合う歌なら、こちらは自分の中にいつもある「自らの手が届かないカオス」を具現化して見せてくれる音楽。

記入日時 2004/01/26/23:08:58

無罪モラトリアム 勝訴ストリップ
アーティスト 椎名林檎
シーン別 刺激的
オススメ度 Hot♪
コラム
大学時代から好きな林檎さんです。
世代も同じだし、素直に歌詞に共感できる部分が多いから好き。
私のテーマソングは「闇に降る雨」。

あなたに降り注ぐものがたとえ雨だろうが運命だろうが
許すことなどできるわけない
この手で必ず守る

私は自分の愛する人を守りたいと思ったことはありこそすれ、
守られたいと思ったことは今までに一度もありません(断言)かわいげのない女です(苦笑)
だからオヤジだとか男前だとか言われるんだよな。
でも正直な気持ち。
女ってホントは強いからね、それを異性に見せるか見せないかは個性だけど
私の場合ウソがつけないのが個性、だからこうして出ちゃうんだろうな。

この2枚のアルバムは何かにつけ私の生活に密着していたため、
思い起こせる記憶だけでも盛りだくさん。
友人と黒薙温泉に行ったとき、暗闇の黒部川沿いにある誰もいない露天風呂で大合唱したとか(爆)
楽しかったこと、辛かったこと、自分の気持ちに苦しかったこと、あまりにも生々しくて鮮明な記憶が詰まったアルバム。

記入日時 2003/11/10/01:08:48

ひゃくまんつぶの涙 その他…
アーティスト The Boom
シーン別 ノリノリ
オススメ度 超オススメ
コラム
実は中学生の頃からオキナワサウンドがじわりじわりと自分の中に引っかかっていて、
ラテンや古楽のように大ブームにならなかったのだけれど
その代わり数年に一度ワーっと私の心を通り過ぎていく(笑)
Boomの音楽は毎回、それも「島唄」がちゃんと入ってる。
厳密にいうとオキナワサウンドじゃなくて、それっぽい感じ、なのかもしれないけれど
沖縄の四七抜き音階(FとHが無い音階)に似たコード進行なんだろうな、
(私はコードについては素人。)
南方系の音が非常に心地よく気分をさらっと明るくしてくれるBoomのサウンド。
ちなみに今回のヘヴィローテーションは「ひゃくまんつぶの涙」「風になりたい」「神様の宝石でできた島」「島唄」です。

ひゃくまんつぶ…はよくよく歌詞を見るとグロっぽい印象なんだけど、
どことなく南方系土着信仰の匂いもするし(「ぼくらのお墓は今宵も祭り」)
仏教ではこういう思考ってなかなか出てこないから
無意識のうちの仏教的宗教思考がその印象を日本以外のものに結び付けているのかもしれないね。

いつものように歌詞はあまり意識しないで選んだ曲だったけど、
よく聴くとグッと胸に詰まるものがぼろぼろぼろぼろ出てきて、歌詞をきちんと聞いてしまうと
サウンドも通奏に哀しさがにじみ出てきてついでに涙もにじみでてきて困ってしまった(笑)
という私の中で見事な七変化をしてくれたのでした。
これは単に私の中の意識、無意識のシフトがきっちりしてきたからだろうけど。
以前は無意識の部分で好きな音楽をキャッチしたことで満足できていた部分が
意識的に分析できるようになった弊害とでも言おうか、否か。
(2003/11/10筆)

記入日時 2003/11/10/00:55:43

United Cover
アーティスト 井上陽水
シーン別 ノリノリ
オススメ度 まあまあ
コラム
井上陽水。全曲カバーのアルバム。
CMで使われていた「花の首飾り」をはじめとする、往年の名曲たち。
私はもちろん、原曲をリアルタイムで聞いてるわけがないんだけど、ほとんど全部知ってる(笑)
曲名をあげてみると:
1.蛍の光 
2.コーヒー・ルンバ
3.花の首飾り
4.旅人よ
5.銀座カンカン娘
6.サルビアの花
7.東京ドドンパ娘
8.ウナ・セラ・ディ東京
9.嵐を呼ぶ男
10.誰よりも君を愛す
11.ドミノ
12.星のフラメンコ
13.月の砂漠
14.手引きのようなもの
さあ、何曲知ってるかで実年齢がばれるぞ(笑)
「嵐を呼ぶ男」なんて、映像も知ってるから(いくつだ私)どんな風にアレンジされてるんだろうって
ちょっと期待していたところ。
もともと私は陽水ってあまり好きではありませんでした。今だから言うけど。
彼らと同時期から歌っているユーミンの言葉を借りると、「貧乏臭さが鼻につく」っていうのかな
陽水も初期の歌はなんとなくそういう時代の「匂い」っていうのがあって
それが実に私との間に悪い意味でのジェネレーション・ギャップを生んでいたのは確か。

自分の音楽に対する「感性」っていうのを自分では露ほども疑っていなかった私は
とにかく食べ物に対するそれとはくらべものにならないほど「大偏食」。
ひどいと、イントロ数秒でぶちっと媒体の電源を落とすこともある。
かと思えば、好きな曲は一日中エンドレスでかけ続ける。

とにかく。このアルバムの陽水はほどよく「練れて」よい感触。
彼自身の姿も自分同様どこへ行くのか何人なのかわからなくなってきている(笑)
そういう無国籍性っていうのか、しかし邦楽の匂いもするしラテンや南の匂いもする。
というところが、このアルバムのお気に入りなのです。
特にお気に入りなのが、「銀座カンカン娘」。原曲ももちろん知っているのだけれど
今回初めて歌詞をじっくり聞いて陽水よりももっともっと前の時代の「匂い」をかぐと
それはまたノスタルジック。私が知らない日本の、懐かしさ。知らないのに懐かしいって変だけど。
(2001/7/7筆)

記入日時 2003/11/10/00:06:00

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