推理小説


このジャンルでは基本的に一度読み始めてしまうと、かなりの打率でチェーンリーダーに
変身する私。
文学ばかりが図書館にならぶ中・高校時代もおこづかいの大半はこれに消えていました。
最近はお気に入りの作家があまり新刊を出さないので、ペースが落ちていますが、
そろそろ新しい分野を開拓しようかな、と思っています。
何かオススメがあったらぜひ教えてください。

(今いちばん)内田康夫
(ちょっと前)西村京太郎
(時々)山村美沙
(読まなくなった)志茂田景樹
(推理小説デビュー)赤川次郎
(本格派だぞ)横溝正史 

内田康夫・・・「浅見光彦」シリーズ

映画「天河伝説殺人事件」ですっかりメジャーになってしまった内田作品だけど、
私はそれより前から好きだった(ちょっと自慢。)TVドラマで水谷豊がやっていた頃を、
今のファンは知らないんだろうな。
作者によれば日テレとモメてそれ以来作品をおろさないのだとか。
というわけで彼の浅見は永久に見られなくなってしまったけれど、その代わりに
映画で浅見をやった榎木孝明、そしてフジの辰巳琢郎と私の好きな役者ぞろいで
なんともいえない味が出て・・・。
最近はご当地ものだけでなく、色々作者の試みもあるらしい。
だけど、A5ハードカバーで出すのはやめてほしいなぁ。高いし、読みにくいんだよね。
我らが浅見探偵さんは、北区西ヶ原在住のフリーライターで、お兄様は警察庁の
刑事局長、お父様は大蔵次官というお坊ちゃま。
その彼がルポの取材先で、依頼されて、と数々の事件を兄上のコネだったり自慢の
ソアラだったりといろいろアイテムをつかってすすむRPGのような本です。

西村京太郎・・・「十津川警部」シリーズ

これもすっかりTVでおなじみ、今は渡瀬恒彦か?十津川さん。ちょっと前までは
三橋達也がやってたんだけどね。相方カメさんは、変わらず愛川欽也。
トラベルミステリと名のつく、電車トリック(船とか飛行機もあるな)をつかって事件を
解明する人気のシリーズもんです。
転勤なんかもあるだろうに、サザエさん一家のようにいつもメンバーがいっしょ、
という不思議な警視庁捜査一課十津川班。カメさんの下、西本刑事には森本レオ、
紅一点北条刑事には今は亡き山村美沙女史の愛娘、山村紅葉。
よく考えるとここの班から出た刑事ってのは犯罪起こすか殺された刑事だけなんだよね。
ほのぼのムードとは一転して物騒です。誰がいついなくなったのかは、作品で探そう!
私はこのシリーズの本、実は全著書の半分以上持ってるんじゃないかなぁ(爆)
だから十津川さんの婚約者が死んだのも知ってるし、大学時代のサークルまで
言えちゃうぞ(笑)かなりのオタクか?私。最近は読んでないんだけどな。

山村美沙・・・「舞妓さん」シリーズ

忘れた頃にTVで放映される舞妓さんシリーズ。作者の意向なのか知らんけど
原作はこのシリーズなのに、いつのまにやらキャサリンシリーズとして放映されていたり
するのはなぜだろう?舞妓さん役はよくチェンジ。誰がやっていたかな?酒井典子とか?
キャサリンはかたせ梨乃がやってるんだけど。希麻倫子(キャサリンもじり)とかいって。
舞妓の小雪と、だんなで日本画家の・・・むむ・・・名前ど忘れ。のペアが京都を舞台に
した事件を解決するというシリーズ。舞妓ならではの広い情報網がスゴイ。
作者の山村美沙はもともとは数学の先生で、おなじく教師の旦那と離婚。
京都の自宅は西村京太郎のお隣さん。亡くなったときも彼が第一発見者。双方の家は
忍者屋敷のように回廊でつながってるそう。のせいか、共著もあるよ。十津川とキャサリンが
登場して、一粒で二度美味しいという本。
前記の愛娘、紅葉さんは大蔵官僚の妻で女優、そして筋金入りのキティラーという不思議な家庭。

 

志茂田景樹・・・「孔雀警視」シリーズ

この人は作品より本人のほうが認識率が高いんじゃないか?と言えるくらいハデ好きで
TV露出度が高い御仁。一度くらいは見たことあるでしょ?変なタイツとかはいてメークしてる
おっさん。孔雀警視はずっと昔にちょっとだけドラマ化してた。そのときは誰がやってたかな?
警視の彼氏には古尾谷正人で、たしか孔雀警視こと扇野笙子は賀来千賀子だったか。
ぜったいいねぇよ、というようなキャラクターばかり量産している彼のこのシリーズでは
孔雀警視は麻布十番に持ちマンション(マンション自体が自持ち)で、家賃収入も豊富、
カマロやボルボなど外車を乗り回してCIAのような特別捜査をしている警視庁の警視。
天田というステディがいるものの、必ず事件のキーパーソンと恋をするという困った女でも。
ていうか問題でしょう?職務上。というくらい惚れっぽい男好きさん。
タバコはメンソール入りのモア、ライターは細身のカルティエと決まっているお洒落さんでもある。
昔の作品を読んでいると、当時の流行や風俗、ファッションがわかる面白い一品。

 

赤川次郎・・・「三毛猫ホームズ」・「泥棒&刑事」シリーズ

何を隠そう(別に隠さないけど)私はこの三毛猫シリーズで推理小説デビューしました。
当時齢10歳。早熟ですねぇ。以来、文学書なんかには目もくれずひたすら推理小説人生、その
禁断の扉を開けてしまったのはこの人の本でした。
途中までは一生懸命読んでいたけれど、中学生になると同時くらいに西村京太郎に鞍替えしました。
彼の作品はかなりターゲットとなる年齢層が広いため、早熟な子だと中学生くらいでもう
読み始めるんだよね。で、みんなが読み始めちゃったから、ってことで鞍替えしたんだろうね、たぶん。
でも中身が軽くてエンターテインメント性が高いので、なかなか面白いと思う。私は。
TVでは、石立鉄男と坂口良子がやってた。たしか恋人同士という設定に変わっていたけど。
三毛猫のホームズがいつもピンポイントに事件解決のヒントをくれるという動物主体?のストーリー。
一旦はそこで読まなくなった彼の本だけど、「泥棒&刑事」シリーズが出てまた舞い戻ってきたのです。
確かテレビで杉さまと田中好子がやったのかな?それを見て。
今でこそ「キャラじゃねぇ〜」と思うけど、そのときは面白かったんだもん、杉さま。
これは世紀の大泥棒さんと警視庁の刑事が夫婦という今野さん家で面白おかしく事件を解決していく
シリーズ。こんなんありえないだろ!?と思っても面白いので許す。 

 

横溝正史・・・「金田一耕助」シリーズ

日本の推理小説で絶対に名のあがる金字塔・・は江戸川乱歩だけど、この人も乱歩に狂っていただけ
あって、かなりの本格派。あっ、金田一少年の事件簿の一ちゃんのおじいちゃんだ!
じゃないわよ。こっちが本家本元。あちらがモノマネ。
舞台は大抵昭和10〜30年くらいの地方(大体が片田舎)で怪奇な事件が起こって呼ばれる名探偵
金田一耕助。チューリップハットに、はかまにすりへったゲタといういでたちのちょっと不潔な
(頭をかくとフケが100%の確率で落ちる)迷?探偵。 映画もドラマも数え切れないくらいやっているので
石坂浩二にはじまって、えーと古谷一行、片岡鶴太郎、最近はとよえつもやってるなぁ。
「犬神家の一族」「八つ墓村」「病院坂の首くくりの家」「獄門島」など数知れず。
八つ墓村なんか上にあげた役者全部がやってるんじゃないかな。
グロテスクで、根が深くて、伏線がたくさん張ってあるストーリーなのでなかなか謎解きが楽しいです。

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